度重なる物価高騰の影響を受け、世間では「買い控え」が広がり、問題となっています。
毎日新聞世論調査では、物価高が生活に影響していると答えた人の割合は92%であり、毎日の出費の多さに、頭を悩ませている人は多いでしょう。
そこで今回は、最も値上げを感じる商品と、節約しやすいものについて、ご紹介します。
値上げを最も感じるものとは?
食料品や電気代など、数多くのものが値上げするなか、akippa株式会社の「物価高とその対策に関するアンケート調査」によると、最も値上げを感じるものは、以下の結果となりました。
1位:ガソリン代(53.3%)
2位:野菜や調味料などの食料品(20.9%)
3位:水道光熱費(14.6%)
4位:外食やテイクアウトなどの食費(4.3%)
5位:酒類やお菓子などの嗜好(しこう)品(1.8%)
食料品を抑えて1位となったのは「ガソリン代」でした。
車の使用頻度が高い家庭では、物価高の影響を大きく受けていることが分かります。
各種ガソリン代は5年で約31円値上げしている
最も物価高を感じる「ガソリン代」ですが、5年、10年前と比較して、どれほど値上がりしているのかを見てみましょう。
経済産業省の「石油製品価格調査」によるガソリン代の価格変動は、表1のとおりです。
表1 全国の1リットル当たりのガソリン平均価格
種類 | 2013年9月9日 | 2018年9月10日 | 2023年9月11日 |
---|---|---|---|
レギュラー | 161.4円 | 153.1円 | 184.8円 |
ハイオク | 172.2円 | 163.9円 | 195.7円 |
軽油 | 139.0円 | 131.7円 | 164.3円 |
※経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を基に筆者作成
2013年から2018年の間に一度、各種ガソリン代は値下げしていますが、2023年現在では、大きな値上げが見られます。
値上げ額は、「レギュラー」が31.7円、「ハイオク」が31.8円、「軽油」が32.6円であり、種類によっての差は、あまり見られませんでした。
レギュラーを30リットル給油したとすると、2018年よりも951円高くなります。
月に2回給油するとなると1902円、年間で2万2824円も負担が大きくなるということです。
ただし、給油する場所や時期によってもガソリン代には差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
配信: ファイナンシャルフィールド