家族が亡くなったときのさまざまな手続きについて、家族間で話し合ったことはありますか? 誰しもがあまり考えたくないことで気が進まないかもしれませんが、何も話し合わないまま「万一」を迎えてしまうと、結局困るのは自分ということになるかもしれません。特に、死亡後にかかるお金の準備は重要です。
本記事では、家族が亡くなったときに必要なお金と銀行の口座凍結について解説します。
家族が亡くなったあとにかかるお金
人が死亡した後にかかる葬儀費用、寺院費用、飲食接待費用など葬儀関連費用の合計は平均で約200万円という調査があります。このほか、故人が入院していた場合はその費用、家族の当面の生活費なども含めると300万円程度は準備しておきたいところですね。
なお、ここ数年はコロナの影響で小規模な葬儀が増えたことにより、葬儀関連費用は200万円を切っているようです。
死亡した人の口座は凍結される
「死亡後にかかるお金は故人の口座から引き出したらよい」と思っていませんか? 確かに口座に残高があればまかなえる話ではあるのですが、口座凍結には注意が必要です。
銀行は口座名義人の死亡を知ると、名義人の財産を守るために口座凍結を行います。凍結された口座からは、預金の払い戻しはもちろんのこと、自動引き落としなどすべての取引ができなくなります。
口座凍結解除は相続手続きが終わるまで
口座凍結は相続手続きが終わるまで続きます。口座名義人の預金を誰が相続するのかを証明する「遺産分割協議書」も必要書類となります。つまり、人が死亡した後に必要な300万円を引き出せなくなりますし、葬儀費用など直近の支払いには間に合わないケースがほとんどでしょう。
配信: ファイナンシャルフィールド