最近の物価高の影響で、いかに節約しながら食を満たすか、日々頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
「節約のためにうどんをよく食べているけど、実際いくらの節約になっているのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。1日1食うどんにすると食費はどのくらい抑えられるのか、調べてみました。
今かかっている食費はどのくらい? 1食うどんにする効果とは?
実際の節約効果を見るためには、政府の統計から1世帯あたりの食費事情を把握し、うどんを多く取り入れる効果について検証します。
1世帯あたりの食費は1ヶ月約4000円
総務省統計局が実施した2020~2022年度の家計調査によると、ここ2年間の食費は1世帯あたり平均月3900円。2021年度は3640円だったのが、昨今の物価高の影響か、2022年度は4414円と約1.2倍になっています。
また、2022年度の四半期ベースでの金額も算出されており、7~9月期は月5000円弱と、ほかの時期より高くなっています。
1年でうどんに費やす金額はいくら?
総務省統計局が実施した家計調査の「品目別都道府県庁所在地及び政令指定都市ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均」をもとに計算すると、1世帯がうどんにかける金額は年間で約3600円。1ヶ月に約300円程度です。
都市別でみると、最もうどんにお金を使っているのは香川県高松市で、全国平均の約2倍、年間6000円ほどうどんに使っている計算になります。
1日1食うどんにするとどのくらい節約できる?
実際の節約効果を、日本の主食である米と比較してみましょう。
総務省統計局の小売物価統計調査によると、2023年7月時点の5キログラム米の価格は2115円で、1キログラムあたりにすると423円。
一方で、うどんは1キログラムあたり340円。重量単価でみると、うどんのほうが約80円安いです。
つまり、うどんの頻度を増やせば米の消費量が減り、結果的に食費節約につながります。
うどんばかりの食生活はOK? 健康面への影響は?
1日1食うどんにするとなると、気になるのが健康面。食費を安くできても、医療費がかさむような事態になってしまっては本末転倒です。
うどんは小麦粉と塩を使って作り、しょうゆを使っただしも使います。その結果、炭水化物と塩分を過剰摂取しやすくなってしまいます。事実、うどん県として名高い香川県では野菜の摂取量の少なさと、糖尿病患者の多さが課題となっています。
うどんは本来、ミネラル分が豊富で、食物繊維がほかの主食よりも少ないので胃にやさしい食べ物です。だしは全部飲み切るのではなく残すようにしたり、野菜をいっしょに食べるようにしたり、工夫しましょう。
配信: ファイナンシャルフィールド