60歳おひとりさま、定年前に「1000万円」貯めることができました。あとは年金があれば生活に問題はないでしょうか?

1000万円だけでは不安な場合は早めの対策を

今回の試算結果では、老後生活が90歳まで続いた場合の不足総額は840万円です。この結果をみると、「1000万円あれば資金が枯渇することなく生活できそう」と感じる人もいるかもしれません。しかし、この数字はあくまでも平均的な生活費をもとにした計算です。

 

そのため、前述で解説したとおり、賃貸生活をしている人は持家の人よりも住居費が上がる可能性もありますし、健康状態によっては介護費や医療費が高額になってしまうケースもあるでしょう。老後は趣味や旅行などの楽しみを充実させたい人もいるはずです。

 

それらを加味して考えれば、貯蓄1000万円にプラスしてさらに老後資金を蓄えておきたいところです。より安心して生活するためには、以下のような対策を現役時代から実践することをおすすめします。

●支出を見直す

●資産運用を活用する

●個人年金保険を活用する

もし、支出の見直しや資産運用などの具体的なアドバイスを受けたい場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのも選択肢の1つでしょう。

 

出典

総務省統計局 家計調査報告家計収支編2022年(令和4年)平均結果の概要

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査

 

執筆者:辻本剛士

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種

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