交渉の材料も探しておく
単にいきなり「家賃を1000円でもいいから下げてください」と言っても、簡単には下げられません。大家さんや管理会社を納得させることができるだけの、交渉材料が必要です。
例えば、次のようなものが交渉材料としては有効かと考えられます。
●最近募集されていた、同じマンションの別の部屋が、自分の家賃より3000円低かった。
●近隣のお店がつぶれるなどして、住環境の利便性が低下した。
●目の前にマンションが建って、日当たりが悪化した。
上記のような状況であれば「家賃相当の住環境でなくなった」として、家賃の減額が期待できるかもしれません。
可能なら更新に合わせたタイミングがベスト
家賃交渉をするなら、契約更新のタイミングと合わせることがおすすめです。一般的な賃貸物件は、2年ごとの更新になります。2年間も問題なく住んでいるとなると、大家さんや管理会社からの信用も得られているころでしょう。
また、相談の際は「できるだけ長く住みたいのですが、もう1000円から2000円程度、家賃を相談できませんか」と長く住みつづけることをアピールすることがコツです。「信頼関係もあり、長く住む意思もあるなら、譲歩してもいい」と思ってもらえるようにするためです。
また、更新の際は一般的に、更新料として家賃1ヶ月分の手数料が発生します。家賃5万円の物件なら、通常の家賃を含めて10万円の支出が生じます。その際に「金銭的な負担が重くなるから、ここを断ったら出て行ってしまうのではないか」と大家さんや管理会社が考えることもあります。そのため、更新のタイミングは成功しやすい時期といえるのです。
配信: ファイナンシャルフィールド