「赤血球が少ない」と「貧血」や「胃がん」の疑い?赤血球を増やす食べ物も医師が解説!

「赤血球が少ない」と「貧血」や「胃がん」の疑い?赤血球を増やす食べ物も医師が解説!

健康診断・血液検査の「赤血球が少ない」ときに気をつけたい病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「赤血球が少ない」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

貧血

貧血は赤血球が通常より少ない状態で、酸素運搬能力が低下していることを意味します。その原因には鉄分不足、ビタミンB12や葉酸の欠乏、慢性疾患、出血などがあり、症状としては、疲労感、息切れ、めまい、頭痛などがあります。
貧血の対処法には、栄養バランスの良い食事、特に鉄分やビタミンB12、葉酸が豊富な食品の摂取が重要です。サプリメントの使用も一つの方法です。ただし、症状が続く場合や重度の場合は、医師の診察が必要です。
医師は症状や血液検査の結果に基づいて治療法を提案します。治療には鉄剤やビタミンの補給、原因疾患の治療が含まれることがあります。受診すべき診療科は、内科や血液内科が一般的です。特に、症状が急激に悪化したり、日常生活に支障をきたす場合は速やかに医師の診断を受けることが重要です。

子宮筋腫

子宮筋腫は女性の子宮に発生する良性腫瘍で、生殖年齢に多く見られ、原因はホルモンバランスの変化に関連していると考えられています。子宮筋腫の存在自体が健康上の大きなリスクをもたらすわけではありませんが、症状によっては治療が必要になることがあります。
子宮筋腫によって引き起こされる症状には、過度の月経出血、下腹部の痛みや圧迫感、頻尿、便秘、腰痛などがあります。特に重度の月経出血は、鉄分不足による貧血を引き起こすことがあります。
治療法には、ホルモン療法、薬物療法、手術などがあります。症状が軽度の場合は経過観察が行われることもありますが、症状が重い、または貧血を引き起こす場合は、婦人科を受診することが推奨されます。

胃潰瘍

胃潰瘍は、胃の内壁にできる痛みを伴う潰瘍で、主にヘリコバクター・ピロリ菌の感染や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用が原因です。ストレスや飲酒、喫煙も潰瘍のリスクを高める要因とされています。
胃潰瘍の主な症状には、上腹部の痛み、消化不良、吐き気、嘔吐などがあります。重要な点として、胃潰瘍は場合によって内部出血を引き起こすことがあり、これが鉄分不足による貧血をもたらすことがあります。
治療法には、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療、酸分泌抑制薬、粘膜保護薬などがあります。胃潰瘍が疑われる場合、または潰瘍による出血が原因で貧血が発生した場合は、消化器内科または内科を受診することが推奨されます。
胃潰瘍は適切な治療により改善することが多いですが、症状が重い場合や出血が続く場合は、迅速な医療介入が必要です。

胃がん

胃がんは、胃の内壁に発生する悪性腫瘍です。初期段階では症状がほとんどないことが多いですが、進行すると上腹部の痛み、食欲不振、体重減少、嘔吐などの症状が現れることがあります。胃がんの一つのリスク因子としてヘリコバクター・ピロリ菌の感染が挙げられます。また、遺伝的要因や食生活、喫煙なども胃がんのリスクを高めることが知られています。
胃がんが進行すると、胃内部での出血が起こることがあり、これが貧血を引き起こすことがあります。このため、未診断の貧血が見つかった場合、胃がんの検査を含めた精密検査を行うことが重要です。
治療法には手術、化学療法、放射線療法などがあり、病期や患者の状態に応じて異なります。胃がんが疑われる場合や貧血の原因が明らかでない場合は、消化器内科または外科を受診することが推奨されます。

「赤血球が少ない」ときの正しい対処法・改善法は?

赤血球が少ない場合、疲労感や息切れ、頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。これらの症状を落ち着かせるためには、まず十分な休息を取ることが重要です。睡眠不足やストレスは貧血の症状を悪化させることがあるため、適切な睡眠時間の確保とリラクゼーションの実践が推奨されます。
食事では、鉄分、ビタミンB12、葉酸が豊富な食品を積極的に摂取することが効果的です。鉄分は赤身の肉、魚介類、豆類、緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンB12は肉類や魚類に、葉酸は緑黄色野菜や豆類、全粒穀物に豊富です。これらの栄養素は血液生成を助け、貧血の改善に役立ちます。
症状が重い場合や早く改善したい場合は、医師に相談して適切な治療を受けることが重要です。医師は、鉄剤の処方やサプリメントの使用を勧めることがあります。また、根本的な原因に応じた治療を行うことが重要で、そのためには適切な診断が必要です。

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