「赤血球が少ない」と「貧血」や「胃がん」の疑い?赤血球を増やす食べ物も医師が解説!

「赤血球が少ない」と「貧血」や「胃がん」の疑い?赤血球を増やす食べ物も医師が解説!

「赤血球が少ない」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「赤血球が少ない」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

血液中の赤血球が基準値よりも少ないとどんな健康リスクがありますか?

小正 晃裕 医師

血液中の赤血球が基準値以下の場合、貧血のリスクが高まります。これにより、酸素運搬能力が低下し、全身の細胞や組織が十分な酸素を受け取れなくなる可能性があります。症状としては、疲労感、息切れ、頭痛、めまい、集中力の低下などがあります。長期的には、心臓に負担をかけてしまい心臓疾患のリスクも高まる可能性があります。

高齢者で赤血球が少ない場合、主な原因は何が考えられますか?

小正 晃裕 医師

高齢者で赤血球が少ない場合には、その主な原因として栄養不足(特に鉄分、ビタミンB12、葉酸の欠乏)、慢性疾患(例えば慢性腎臓病や炎症性疾患)、消化器系の疾患(胃腸の出血など)、または薬剤による副作用が考えられます。高齢者は栄養吸収が低下しやすく、またさまざまな病気を持っていることが多いため、これらの要因が組み合わさって貧血が発生することがあります。

赤血球が少ないと言われたら何科の病院を受診すればいいですか?

小正 晃裕 医師

赤血球が少ないと診断された場合、最初に受診するべきは一般内科です。内科医は、貧血の原因を特定するための基本的な血液検査を行い、必要に応じて適切な治療を提供します。原因が不明の場合や特定の病気が疑われる場合は、血液内科、消化器内科、婦人科(女性の場合)、または腎臓内科への紹介が行われることがあります。これらの専門医は、さらに詳細な検査と専門的な治療を提供します。

赤血球が少ない人は食事で増やすことはできますか?

小正 晃裕 医師

赤血球が少ない人は、食事を通じてその数を増やすことが可能です。特に鉄分、ビタミンB12、葉酸が豊富な食品を摂取することが効果的です。鉄分は赤身の肉、魚介類、豆類、緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンB12は主に肉類や魚類に、葉酸は緑黄色野菜、豆類、全粒穀物に豊富です。これらの栄養素は赤血球の生成を助け、貧血の改善に寄与します。

まとめ 健康診断で「赤血球が少ない」と言われたら自己判断せず病院を受診しよう!

この記事では、赤血球が少ないと診断された際の原因、病気のリスク、対処法について詳しく解説しました。貧血は、栄養不足、慢性疾患、出血など多様な原因により起こる可能性があります。重要なのは、症状に早期に気づき、適切な医療機関で診断を受けることです。食事による栄養補給も効果的で、特に鉄分、ビタミンB12、葉酸を意識して摂取することが推奨されます。
貧血の症状が見られた場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けることが大切です。また、貧血はさまざまな疾患のサインである可能性があるため、早めの対応が健康維持の鍵となります。健康な生活を送るためにも、定期的な血液検査とバランスの良い食生活が重要です。

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