●女性側の原因と男性側の原因
ふたりめ不妊だけではなく不妊の原因として多いのが加齢に伴う、女性の卵巣機能の低下です。また、卵巣や子宮筋腫など、子宮の病気がある場合もあります。
卵子と違って、精子は60歳くらいまで作られ続けるのですが、ひとりめの子どもを授かっても、ふたりめの子どもができない原因が精子によることもあります。男性側の原因としてもっとも多いのが造成機能障害。精巣で十分な精子が作られないということです。残業や飲み会が多く、ストレスフルな生活をしていると精子そのものの数が減少したり、精子の運動率が低下することもあります。
●タイミング法、体外受精、顕微授精…
治療法は医師と相談しながら決めていきます。多くの場合、最初に用いられるのがタイミング法で、排卵日を正確に把握して、その日に性交するという方法です。排卵がうまくいっていない場合は、排卵誘発剤を用いることもあります。
検査結果や治療の経過によっては、体外受精や顕微授精などに進む場合もあります。35歳くらいまでは卵巣の機能が保たれていますが、30代後半の場合は、早めに治療のステップアップを決断しなくてはならない場合もあります。
体外受精は、体の外で卵子と精子を授精させて受精卵を子宮内に戻す方法です。顕微授精も体外で授精させますが、ガラス管を使って精子を卵子に注入する方法。体外受精は精子自体の力を使うのに対して、顕微受精は人工的に授精させる方法で、精子が不良の場合には顕微授精が必要となります。
●治療の回数と、通院時に上の子をどうするか
不妊治療は、タイミング法の場合でも、排卵の頃に2~3回、体外受精などに進んだ場合には1回の治療に6~7回の通院が必要な場合もあります。不妊治療専門のクリニックの場合、ひとりめを授かっていない患者さんの方が多いため配慮により、子どもの同行を認めていないクリニックもあります(キッズスペースなどを用意しているクリニックもあります)。子連れでの移動や待ち時間も大変ですから、上のお子さんは一時預かりなどを利用するといいのではないでしょうか。