「子宮ポリープができる原因」とは?症状や放置した場合も医師が解説!

「子宮ポリープができる原因」とは?症状や放置した場合も医師が解説!

子宮ポリープができる原因

子宮内膜ポリープは、子宮内膜が部分的に肥厚、あるいは増殖して茎状に突出してできるといわれています。同様に、子宮頸管ポリープも子宮頸管の粘膜が増殖して茎状に発達してできるといわれています。
しかし、子宮内膜ポリープ・子宮頸管ポリープの両方とも、なぜ発生するのかははっきりとわかっていません。女性ホルモンとの関係や、炎症などが関わっていると考えられています。

子宮ポリープができると現れる症状

子宮内膜ポリープ・子宮頸管ポリープともに、無症状であることもあります。一方、以下で解説するような症状を引き起こすこともあります。
ここでは、子宮にポリープができた時どのような症状を引き起こすのかを解説していきます。

不正出血

子宮内膜ポリープ・子宮頸管ポリープともに、不正出血を起こすことがあります。
ただし、不正出血があるからと言って、それは子宮のポリープによるものとは断定はできません。不正出血を起こす婦人科の病気で最も気を付けなければならないのは子宮頸がん・子宮体がんのような悪性の病気です。不正出血がある場合子宮のがんが隠れている可能性もゼロではありませんので、早めに婦人科を受診しましょう。

過多月経

子宮内膜ポリープで起こりうる症状です。過多月経とは月経血が異常に多い状態を指します。月経血がナプキンからあふれる、ナプキンを何度も替えないといけない、月経血の中に血が混じるなどの自覚症状がある場合は、過多月経を疑います。ひどい場合には鉄欠乏性貧血を伴うこともあり、動悸や息切れがしやすい、疲れやすい等の症状が生じることもあります。
症状がなくても、健康診断などで貧血を指摘されることもあるでしょう。健康診断で貧血を指摘された場合、婦人科も受診を考えるべき科の1つです。子宮内膜ポリープ以外にも、子宮筋腫や子宮腺筋症など他の婦人科の病気が隠れている可能性があります。

不妊症

子宮内膜ポリープで起こりうる症状です。子宮内膜ポリープが存在することにより、不正出血や炎症により着床を阻害するほか、精子の子宮内での輸送障害により妊娠しにくくなるといわれています。また、着床障害の原因の1つである慢性子宮内膜炎の原因にもなるといわれています。
子宮内膜ポリープを指摘された方で妊娠を考えている方は、場合により不妊治療や子宮内膜ポリープの治療が必要となる可能性もあるため、早めに不妊治療専門病院の受診をおすすめします。

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