「脳溢血(脳出血)の前兆となる初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

「脳溢血(脳出血)の前兆となる初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

脳溢血の主な原因

高血圧

脳出血の最大の発症原因は高血圧です。
長期間にわたって血圧の高い状態が続くと、血圧による脳血管の壁へのダメージがたまっていきます。これが動脈硬化を引き起こし、本来血管に備わっている弾性(柔軟性)を損ない、血圧の上昇によって破れやすくなってしまうのです。
健康診断で血圧の値が高めであると指摘された場合にはもちろん、睡眠時に無呼吸状態があり睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合や肥満である場合には注意が必要です。今は問題ないから、と甘く見るのではなく、日中に時間を作って内科を受診して高血圧対策を相談するのが良いでしょう。

脳血管の異常

脳血管の異常も脳出血の原因として考えられます。脳動静脈奇形や海綿状血管腫、硬膜動静脈瘻などの病気は生まれつき有していることもあり、若い人に起こることが多いという特徴があります。これらの病気の大きさや発生部位は多種多少であるため、脳内に出血することだけではなく、くも膜下出血を発症することもあります。

すぐに病院へ行くべき「脳溢血の前兆」

ここまでは脳溢血の前兆となる症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

急に体半身の動きや感覚に異常がみられた場合は、脳神経内科、脳神経外科へ

脳出血の症状の多くの特徴は、体の片側の異常です。急に手足がしびれた、動きが悪くなった場合には、片側の症状であると脳卒中である可能性が否定できません。
少し似たような症状で、昼寝から起きたら親指だけあるいは指先だけ痺れていた、というようなエピソードであれば脳卒中ではなく腕の神経の圧迫症状である可能性が高いかと思います。どのようなエピソードがみられたのか、あるいは発見された状況についての内容を病院受診時に伝えていただければと思います。

受診・予防の目安となる「脳溢血の前兆」のセルフチェック法

・急に意識が悪くなった場合

・急にめまいや嘔吐が出現した場合

・急に手足の動きが悪くなった場合

・急に手足の感覚が悪くなった場合

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