「転移性肝臓がんの進行速度」はご存知ですか?治療法も解説!【医師監修】

「転移性肝臓がんの進行速度」はご存知ですか?治療法も解説!【医師監修】

転移性肝臓がんの進行速度についてよくある質問

ここまで、転移性肝臓がんの進行速度・治療方法の種類から将来を見通す予後因子などを紹介しました。ここでは「転移性肝臓がんの進行速度」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

転移性肝臓がんはステージごとに症状が変わりますか?

甲斐沼 孟(医師)

転移性肝臓がんはほかの臓器から転移してきたがんなので、発見当初からステージ4のがんとして扱います。症状は元のがんの進行に伴って現れるもので、転移性肝臓がんの症状は初期ではほぼありません。進行につれて倦怠感や痛みが出て、やがて黄疸など肝臓の症状が現れます。

転移性肝臓がんはほかのがんと比較して進行速度が速いですか?

甲斐沼 孟(医師)

転移性肝臓がんは転移元のがんと同じ性質をもちます。そのため、転移性肝臓がんとして特徴的な進行速度はありません。進行が遅い大腸がんが転移元なら、それが転移した転移性肝臓がんの進行も遅くなります。

編集部まとめ

転移性肝臓がんは転移元のがん(原発巣)と同じ性質を持って肝臓に転移します。肝臓でも原発巣と同じような進行速度で増殖する特徴的ながんです。

治療は原発巣と同じ扱いが基本ですが、近年はさまざまな治療法が開発されています。以前のような延命だけではなく、適切な治療で治癒が望めるようになりました。

予後因子をみても、さまざまな選択肢が用意されています。転移性肝臓がんでも、すでに進行している原発巣とともに治療を進めることが十分可能です。

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