「悪性リンパ腫が再発したら」どんな治療をするの?日常生活の注意点も解説!

「悪性リンパ腫が再発したら」どんな治療をするの?日常生活の注意点も解説!

悪性リンパ腫の再発についてよくある質問

ここまで悪性リンパ腫が再発した場合の治療方法・療養生活の注意点などを紹介しました。ここでは悪性リンパ腫の再発についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

悪性リンパ腫の種類によって再発のしやすさは変わるのですか?

甲斐沼 孟(医師)

悪性リンパ腫の予後には再発が大きく関わるとされるため、種類による再発率の差についてはさまざまな研究がされています。その結果、悪性リンパ腫の種類により性質・再発率に差が見られることが分かってきました。再発することが多いといわれているのはT細胞リンパ腫というタイプです。しかし、ほかのタイプでも再発の可能性はあります。

再発が起こりやすいのは寛解から何年くらいまでですか?

甲斐沼 孟(医師)

最初の治療を行い、症状・検査の数値などが落ち着いている状態を寛解(かんかい)といいます。悪性リンパ腫の再発が特に起こりやすいのは、寛解から2年以内です。さらに、小児の場合は寛解から4年、成人の場合には寛解から5年が経過しても再発がなければ、ほぼ治癒したと考えてよいでしょう。これは、4~5年以上経過してから再発が見られる可能性は低いためです。

編集部まとめ

悪性リンパ腫をはじめとする血液のがんは、症状が寛解しても4~5年は再発の可能性が高いとされています。

再発を防ぐ治療を続け、また再発が見られたら治療の強度を上げるなど、根気強く向き合う必要のある病気といえるでしょう。

治療の合併症・再発・療養生活などについて不安なことがあれば、一人で抱え込まずに医師や病院のスタッフに相談してみるのも一つの方法です。

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