7、個人再生に失敗しないためには、弁護士に依頼するのが一番確実
個人再生における失敗は、債務整理(個人再生)の経験が乏しいことを原因とするものがほとんどです。
書類の不備などはもちろん、再生計画の決議・認可・履行に関する失敗も、債務整理についての専門知識・スキルがないために、「債務者にだけ都合の良い再生計画」や「背伸びしすぎの再生計画」を立ててしまった場合がほとんどといえるでしょう。
また、法律で定められたルールを正しく理解していなければ、清算価値の計算間違い、財産の申告漏れが原因で、手続き上の不利益を受けることも考えられます。
したがって、個人再生を成功させる(失敗させない)ためには、個人再生の実務に詳しい弁護士に相談・依頼し、その助言・指示にしたがって対応するのが一番確実であるといえます。
実際に、ほとんどの裁判所は、個人再生は弁護士に依頼して手続きを行うように強く指導しています。
まとめ
個人再生は、借金の多くを免除してもらえる代わりに、複雑な手続きを確実に実行する必要のある点で難易度の高い手続きといえます。
借金で困っている人には、「債務整理の費用を節約したい」と弁護士に依頼せずに、自分で手続きを行うことを考える人もいると思いますが、あまりおすすめできません。
個人再生の本人申立ては失敗してしまう確率がかなり高いからです。
また、本人申請の場合には、「個人再生委員」が必ず選任されることになるため、個人再生委員の報酬が必要になり、結局手続きに必要な費用が高額になってしまいます(全件選任の東京地裁でも弁護士申請では予納金が安くなります)。
このように本人申立てでも費用面のメリットがほとんどない以上は、個人再生を失敗したくないという人は、弁護士に依頼するのがやはり一番安心なのではないでしょうか。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
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また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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