「心臓病の代表的な3つの症状」はご存知ですか?前兆となる初期症状も医師が解説!

「心臓病の代表的な3つの症状」はご存知ですか?前兆となる初期症状も医師が解説!

心臓病の代表的な症状

心臓病はさまざまな症状を生じますし、重症度によっても現れる症状は異なります。この記事では、胸の痛み、息が苦しい、動悸がするという3つの症状について解説します。

胸の痛み

心臓病では、胸の痛みを感じることがあります。運動している時に悪くなったり、安静にしていても胸が痛くなったりします。特に、この胸の痛みが続く場合は、心筋梗塞などの危険があり、迅速な対応が必要になります。胸の痛みが強い、胸の痛みが数分以上続く場合はできるだけ速やかに医療機関を受診しましょう。

息が苦しい

心不全や心筋梗塞などの心臓病では、息苦しさや、それに伴う疲れやすさといった症状が現れることがあります。息苦しさは心臓病以外でも見られる症状ですが、胸の痛みとともに現れる場合は、心臓病が疑わしくなります。このような症状があれば、速やかに循環器内科や内科を受診することをお勧めします。

動悸がする

動悸は、心臓の拍動が通常よりも強く、速く感じられる症状です。動悸はストレスや緊張などの理由で感じることもあります。また、心臓病や甲状腺機能亢進症など身体の病気で感じることもあります。このように、動悸の症状だけでは病気かどうかは分かりません。しかし、ストレスや緊張などの環境以外で、動悸の症状がある場合は注意が必要です。動悸の症状が出やすくなったり、症状が持続したりする場合は内科や循環器内科を受診しましょう。

心臓病の前兆となる初期症状

心臓病にはさまざまな症状があります。また、症状がはっきり現れないことも多いので、症状があっても「年のせい」と思い込み、放置している方がいます。この章では心臓病の前兆となる初期症状について解説します。

少し歩いただけで息切れする

心不全など心臓病では、息苦しさや疲れやすさが出る前に、少し歩いただけで息切れすることがあります。「歳のせいで体力がなくなったから」と、年齢のせいにしてしまう方もいます。もちろん、徐々に体力が落ちることはありますが、急に体力が落ちたと感じる場合は心臓病を疑う場合があります。

体重が増えた

心臓のポンプ機能が落ちると、体内に水がたまりやすくなります。水が体内にたまると、むくみが出て気付く場合もあります。しかし、明らかなむくみがなくても、水がたまると体重が増えることがあります。食生活や運動量は変わっていないのに、体重が増えてしまう場合は注意が必要です。

動悸の頻度が増える

動悸は心臓病の代表的な症状ですが、ストレスや緊張などでも生じる症状です。しかし、その頻度が増えることは、心臓病の前兆となっている可能性があります。ストレスや緊張する場面が増える場合は別ですが、通常であれば動悸を感じる頻度は増えません。心臓病は徐々に悪化していくため、動悸の頻度は増えることがあります。その他にも、動悸の程度が強くなる場合も注意が必要です。

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