年子の意味とは?実はパターンもいろいろ
一般的に年子というと、「1学年差のきょうだい」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかし、実際に「年子」が指す範囲はそれだけではありません。
「年子」の意味は、「同じ母親から生まれた、年齢がひとつ違いの子ども」です。これは、上の子が1歳11カ月までの間に下の子が生まれることを指します。この年の差であれば年子になるため、1学年差であるとは限りません。
子どもの学年は4月2日~翌年の4月1日までの誕生日で区切られることから、様々なパターンが発生します。年子になるパターンについてみていきましょう。
1学年差のパターン
上の子が4~3月までに生まれ、下の子が次の年度の4~3月までに生まれると、1学年差の年子になります。
例えば、上の子が6月生まれの場合、年子にするには遅くとも1歳ころまでに妊娠する必要があるといえるでしょう。
上の子が3月生まれの場合には、生後3カ月くらいまでに妊娠しなければ、年子になる可能性が低くなります。
2学年差のパターン
上の子と下の子が1歳1カ月以上離れている場合、2学年差になるケースも考えられます。
例えば、上の子が10月生まれで、下の子がその翌々年の4月2日以降に生まれたケースです。
2学年差になると、一般的に年子のイメージは少なくなりますが、このようなパターンもあります。
同学年になる場合も
同学年にきょうだいがいる場合、双子と思ってしまいますが、同学年の年子というパターンもあります。
上の子が4~5月ころに生まれた後、すぐに妊娠して次の4月1日までに出産すれば、同学年の年子となるのです。
年子育児ならではのメリットやデメリット
育児には様々な苦労がありますが、年子育児にはどんな特徴があるのでしょうか?年子育児ならではのメリット・デメリットを紹介します。
大変な時期が短い
年が数年離れたきょうだいの場合、上の子の手が離れたと思ったら下の子に手がかかるようになるため、大変な期間が長く続きます。
しかし、年子の場合には、それが2人まとめて短く済むのがメリットです。
育児中は子どもが小さいころほど様々な世話が必要ですが、トータル3~4年で大変な期間が終わるでしょう。ママが仕事をしている場合は、産休・育休をまとめて取れるのもポイントです。
下の子がある程度大きくなれば、一緒に遊んでくれるようになるかもしれません。年が近いと遊び方が似ているケースも多く、子ども同士で遊んでくれるため助かります。
また、年が離れていると保育園と小学校両方の行事に参加しなければならない時期が長くなりますが、年子ではその期間も短く済むでしょう。
経済的・体力的な負担が集中
年子の育児は期間が短い分、その期間に負担が集中するのがデメリットです。短い期間に2回出産を行うことで、ママの体には大きな負担がかかります。
夜泣き・おむつ替え・トイレトレーニングなど、様々なお世話が2人分になるため、毎日の生活はハードです。
また、進学の時期などが短期間に集中することで、その期間の経済的な負担は大きくなります。制服や道具などは上の子のおさがりを使えず、2人分用意しなければならないケースもあるでしょう。
年子を妊娠したときに気を付けたいこと
年子の場合、上の子がまだ幼いうちに下の子の妊娠期間に入ります。年子を妊娠したときには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?
上の子どもの抱っこ
年子の場合、下の子の妊娠中、上の子に抱っこをせがまれることもあります。妊娠中に重いものを持つのは不安ですが、ママがつらくない範囲で抱っこしてあげましょう。
その場合、どうしてもぐずりがおさまらないときだけに留め、長時間抱っこしないようにすることも大切です。
椅子に座って抱っこしたり、座った状態で抱きしめたりと、別の方法でスキンシップが取れるように工夫してみましょう。
参照:二人目を妊娠!妊娠中は上の子にどうやって接したら良いの?- 産婦人科オンラインジャーナル
体調が悪いときは周りに頼ろう
妊娠中には体調が悪くなってしまい、家事や子どものお世話がつらくなるときもあります。つわりが酷かったり、お腹が張ったりするなら、無理は禁物です。
つらいときには、パパや両親などに協力してもらって乗り切りましょう。実家が遠いなどであまり協力を仰げない場合には、地域のサポートを利用する方法もあります。
地域によってサポートの内容は違いますが、あらかじめ調べておき、必要に応じて登録などの手続きを済ませておくと安心です。
まとめ
年子はひとつ違いのきょうだいですが、学年には様々なパターンがあります。年子を希望するなら、メリットやデメリットを考えた上で、いつまでに下の子を妊娠すればよいかを考えておきましょう。
上の子を出産したときの状況によっては、妊娠するまでに期間をあけなければならないケースもあります。お医者さんの指示に従い、ママの体に負担がかからないよう注意しましょう。