手部腱損傷の前兆や初期症状について
手部腱損傷は骨の変形や関節リウマチが原因の場合、指の動かしにくさや腫れなどの炎症、痛みが前兆症状としてみられます。
初期症状は痛みや腫れといった炎症症状がみられるほか、損傷する腱によって異なる症状もあります。
屈筋腱損傷の初期症状
屈筋腱が損傷すると、指が曲がりにくくなります。指の腱は親指には1本、そのほかの指には2本あり、両方切れた場合とどちらか一方が損傷した場合で曲がり方の特徴に違いがあります。
指の腱には、第1関節を動かす深指屈筋腱と、第2関節を動かす浅指屈筋腱の2つがあります。片方の腱損傷であればそれぞれの関節が、両方損傷すれば2つの関節の動きが悪くなります。
伸筋腱損傷の初期症状
伸筋腱の損傷では、指が伸びにくくなります。指が伸びにくい症状を放置すると、関節が変形するため注意が必要です。なお、第1関節が伸びなくなる変形をマレット変形、第2関節が伸びなくなる変形をボタンホール変形と呼びます。
手部腱損傷の検査・診断
手部腱損傷では指の痛みや動かしにくさで受診することが多いため、骨折や脱臼の有無を確かめるためにレントゲン検査を行います。レントゲン検査の結果、指の筋力や可動域などを総合的に評価し、手部腱損傷と診断されます。
また、レントゲン検査では腱が映らず、損傷部位や損傷の程度が確認できないため、腱の損傷部位・程度を確かめるためにMRI検査も検討されます。

