試行錯誤を繰り返す
1回目の試作では、ファミチキ特有の柔らかさをだすために鶏もも肉を叩いて肉の繊維をほぐし、ファミチキと同じサイズにカット。黒コショウベースで下味をつけて揚げました。しかし、完成したチキンは見た目が丸く「もう違う」「袋を開けたときの感動がない」「味は唐揚げ」といった結果に……。改善点を踏まえながら再度チャレンジしていきます。
2回目は、麺棒を両手に持ち“二刀流”で鶏もも肉を叩いて平たくしていきました。伸ばし過ぎてしまったと感じながらも揚げていくと、意外にも薄さは悪くないといった結果でしたが、ファミチキの爆発的なジューシーさを追い求めてチャレンジは続きます。
鶏もも肉をブライン液につけて保湿してみたり、フライドチキンの粉を衣に使ってみたりと試行錯誤を繰り返し、一旦“モスチキン風”ができあがるも「おいしいけど、違うじゃないか」と苦戦……。4回目の試食を終えたころには、時刻は23時を回っていました。疲労と大量の揚げ物の試食による胸やけもしてきてしまったので、この日のチャレンジはここまでとなりました。
秘伝のレシピが完成!
そして数日後、ついに“秘伝のレシピ”が完成したといいます。まずは鶏もも肉を開き、麺棒ではなく包丁の刃を使って軽く叩いていきました。ファミチキ袋に入る大きさにカットしたら、ブライン液(水180cc・酒大さじ1・塩、砂糖、しょうゆ各小さじ1・ベーキングパウダー小さじ1/4)に約1時間漬け込みます。ベーキングパウダーに含まれている成分には、肉をしっとり柔らかくする働きがあるので、ファミチキ特有の柔らかさが再現できるそうです。
漬け込んでいる間にミックススパイスを作っていきます。材料は、黒コショウ・白コショウ・ガーリックパウダー・パプリカパウダー・砂糖(各小さじ1/4)、味の素(2~3振り)、鶏がらスープ・片栗粉(各小さじ1/2)です。ガーリックパウダーは生のおろしにんにくでもいいそうですよ。
そして衣につかうのはなんと1回砕いたコーンフレーク! 揚げるとサクサク、カリッカリの仕上がりになるといいます。バッター液(水・片栗粉各大さじ2、卵液大さじ1)も用意しておきましょう。
ブライン液から取り出して水気を切った鶏もも肉に作っておいたミックススパイスをよく馴染ませてからバッター液を絡ませ、コーンフレークの衣をまとわせていきます。揚げる前ですが、すでに見た目はファミチキですね!

