尿道上裂の前兆や初期症状について
尿道上裂の症状は、型によってわずかに異なります。
近位型の場合、男児、女児共に尿失禁が主な症状となり、特に完全型である女児の場合は、尿失禁が生じます。
一方、遠位型は主に男児に認められ、尿失禁に加えて頻尿が生じやすくなります。
また、尿道上裂は大半の症例で膀胱尿管逆流症が合併し、尿路感染のリスクも高まりやすいです。
尿路感染が発生すると細菌が膀胱などに繁殖することによって、高熱や背部痛、側腹部痛、下痢、嘔吐、排尿時痛などが現れます。
これらの症状の有無や程度は、尿道上裂の重症度によって異なり、個々の患者によって現れ方がさまざまです。
早期発見と適切な治療介入が、合併症の予防と患者の生活の質向上に重要です。
尿道上裂の検査・診断
尿道上裂の診断は主に視診と画像検査によって行われます。
尿道上裂は先天性の奇形であるため、出生時や乳幼児検診の視診で診断されることが多いですが、軽度のものでは陰茎の成長とともに初めて気づかれることもあります。
画像検査では、超音波検査やMRI検査を用いて尿道の形態異常を詳細に評価し、合併症の有無を確認します。
膀胱尿管逆流症の合併が多いため、尿検査や血液検査で尿路感染の有無を調べ、炎症反応の上昇を確認します。
さらに、排尿時膀胱造影検査も膀胱尿管逆流症の重要な診断ツールです。
排尿時膀胱造影検査は、外尿道口からカテーテルを挿入して膀胱に造影剤を注入し、反射的に排尿が生じるか確かめる検査です。
膀胱尿管逆流症が起きている場合は正常な排尿反射が見られず、造影剤の逆流が確認されます。
これらの検査を総合的に評価することで、尿道上裂の診断と重症度の判定が可能となり、適切な治療方針を決定できます。

