小児湿疹の治療
小児湿疹の治療では十分なスキンケアを習慣化しながら、薬物療法を実施します。
スキンケア
スキンケアで重要なことは清潔な肌環境を保つことと、皮膚の保湿をすることです。小児はまだ皮膚が未発達で刺激に弱いため、弱酸性で刺激の少ない石鹸を使用して皮膚の清潔を保ちましょう。石鹸で皮膚を洗った後はできるだけ早く保湿剤を塗り、乾燥させないように注意してください。
薬物療法
薬物療法では小児湿疹に対しての軟膏が中心です。とくにアトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の湿疹に対しては、ステロイドの含まれた軟膏が効果的です。乳児湿疹に対しても、スキンケアのみで改善が見られない場合はステロイドの使用が検討されます。
また、アレルギーによって小児湿疹が引き起こされているケースでは、アレルギーを抑える薬も内服します。アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎ともに、アレルギー薬である抗ヒスタミン薬はガイドラインで推奨されている治療薬です。
小児湿疹になりやすい人・予防の方法
小児湿疹のうち、乳児湿疹は多くの乳児で発症しやすい疾患です。アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎は、アレルギー体質のある人や家族歴がある人などで生じやすいことがわかっています。また、同じおむつを長時間着用している場合は、おむつ皮膚炎を引き起こしやすいです。
小児湿疹の予防方法として、適切なスキンケアが重要です。皮膚の清潔な環境を保ち、保湿を促すことで小児湿疹の発症を抑えられます。また、皮膚をかきむしることは症状の悪化につながるため、皮疹がある部分を衣類で覆うなどの工夫をしましょう。
関連する病気
乳児湿疹
アトピー性皮膚炎接触皮膚炎
おむつ皮膚炎
脂漏性湿疹
乾燥性湿疹
汗疹参考文献
日本皮膚科学会ガイドライン接触性皮膚炎診療ガイドライン2020
日本皮膚科学会ガイドラインアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
横山萌莉 et al 乳幼児のおむつ皮膚炎の有病率と その関連要因に関する文献レビュー 日本助産学会誌 2020

