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高熱と黄疸は「急性胆管炎」のサイン? 敗血症を防ぐための受診目安を医師が解説

高熱と黄疸は「急性胆管炎」のサイン? 敗血症を防ぐための受診目安を医師が解説

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

急性胆管炎の概要

急性胆管炎とは、胆汁を運ぶ「胆管」に閉塞と感染が生じた状態です。

胆汁には、脂肪を乳化する作用があり、食物の消化を助けるうえで重要な働きを持ちます。胆汁は肝臓で作られて十二指腸へと運ばれますが、その通り道となる長さ10cm太さ0.5cmほどの細長い管が胆管(肝外胆管)です。

急性胆管炎は、胆管にできた結石や腫瘍が主な原因となって発症します。胆管が詰まり胆汁の流れが悪くなることで、胆管内の圧力が上がりやすくなり、そこに腸内細菌などの一部が感染すると、強い炎症を起こすことがあります。

急性胆管炎の典型的な症状は、発熱や腹痛です。皮膚や白目が黄色くなる「黄疸(おうだん)」がみられることも多いです。

急性胆管炎の発見や治療が遅れると、胆管内で増加した細菌やその毒素が血液内にも侵入し、「敗血症」と呼ばれる状態に陥るリスクが高まります。敗血症を発症すると、意識障害やショック状態をきたし、致命的な状態になることも珍しくありません。そのため、急性胆管炎はできるだけ速やかな治療開始が求められる疾患と言えます。

急性胆管炎の治療では、抗菌薬を用いた薬物療法や、胆管内で滞る胆汁を体外へ排出させるための治療がおこなわれます。原因として結石や悪性腫瘍を認める場合には、初期治療の後にそれらに対する治療がおこなわれます。

急性胆管炎の原因

急性胆管炎は、胆汁の流れが悪くなることで発症します。
胆汁の流れが悪くなる原因には、結石(肝内結石、総胆管結石)、悪性腫瘍(乳頭部がん、胆管がん、膵頭部がん)、胆管狭窄(先天性・後天性)などの疾患が挙げられます。

さまざまな原因によって胆汁の流れが悪くなると、胆管内の圧力が上昇します。さらに、本来無菌状態であるはずの胆管に腸内細菌の一部などが感染し、炎症を引き起こす可能性が高まります。

胆管の内部の圧力が高まった状態で細菌感染と炎症が広がることで、血液中にも細菌や毒素が侵入しやすくなります。

配信元: Medical DOC

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