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過去のトラウマが蘇る…その症状は「PTSD」かも? 早期発見のポイントを医師が解説

過去のトラウマが蘇る…その症状は「PTSD」かも? 早期発見のポイントを医師が解説

PTSDの治療

PTSDの治療法は、患者さんの状態に合わせて選択されます。主な治療法としては、セルフケア、認知行動療法、薬物療法があります。

セルフケア

セルフケアは、患者さん自身がおこなうケアのことです。具体的には、十分な睡眠をとる、バランスの取れた食事を摂る、適度な運動をする、リラックスできる時間を作るなどが挙げられます。

また、呼吸法も効果があると言われています。呼吸で使う筋肉をほぐすために「3秒吸って3秒止めて、6秒かけて吐く」という動作を5~10回繰り返し、息を吐くときに身体の力を少しずつ抜くことが大切です。

そして、信頼できる家族や友人、会社の同僚に話を聞いてもらうことは、心の負担を軽くするために重要です。臨床心理士やカウンセラーなどとのカウンセリングも、自分の気持ちを言葉にすることで感情を整理でき、気持ちが楽になります。

セルフケアは、地道な努力が必要ですが、継続することで効果が期待できます。

認知行動療法

認知行動療法はPTSD治療の中核となる心理療法です。

トラウマ体験に関連する思考や行動パターンを変えることで症状の改善を目指します。特に「持続エクスポージャー療法」の専門的手法が効果的とされています。

持続エクスポージャー療法では、安全な環境で過去の出来事に段階的に向き合うことで、恐怖反応を弱めていき、トラウマと、それに似てはいるが危険ではない出来事の区別ができるようになります。

薬物療法

PTSDの治療薬は主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択薬です。

また、薬物療法は、認知行動療法と併用することで、効果が期待できます。専門医の指示に従い、正しい用法・用量を守ることが不可欠です。

PTSDになりやすい人・予防の方法

PTSDは誰にでも発症する可能性があります。特に過去に事故や虐待などの経験がある人や精神疾患の家族歴がある人、ストレスにうまく対処できない人がなりやすいと言われています。

完全に予防することは難しいですが、重篤な症状を防ぐためにも、十分な睡眠や適度な運動、適度なリラックスなどのストレスを溜め込まない生活を日頃から送ることが大切です。

また、心的外傷となるような出来事を経験した後でも、家族や友人によって支えられていることを実感すると、発症のリスクを減らせます。

もし、つらい体験をした後に、心身の不調が続くようであれば、早めに専門医に相談してください。早期発見・早期治療が、回復への第一歩です。


関連する病気

うつ病パニック障害

参考文献

心的外傷後ストレス障害 (PTSD)|日本WHO協会

PTSD の薬物療法ガイドライン:プライマリケア医のために|日本トラウマティック・ストレス学会

PTSD こころの情報サイト|国立精神・神経医療研究センター

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の認知行動療法マニュアル(治療者用)|厚生労働省

配信元: Medical DOC

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