アスペルギローマの前兆や初期症状について
アスペルギローマの特徴的な症状は、血痰です。軽度の血痰から、命に関わるような大量の喀血(咳とともに吐き出される血液)まで、症状の程度はさまざまです。
初期症状として、長引くせきや痰の増加、微熱、全身のだるさ、息切れなどが見られることもあります。ただし、これらの症状はアスペルギローマに特有のものではなく、症状がほとんど現れないまま経過する人も多いのが特徴です。
アスペルギローマは、ほかの目的で撮影した胸部レントゲン検査で偶然発見されることも少なくありません。
アスペルギローマの検査・診断
アスペルギローマが疑われる場合、画像検査や喀痰(かくたん)検査などを組み合わせて診断します。
画像検査
胸部エックス線検査や胸部CT検査では、肺内に空洞や菌球が存在するか確認します。特に胸部CT検査では、空洞内部に球状の塊があり、塊の周囲に空気の隙間が見える特徴的な所見が見られることがあります。
喀痰検査
画像検査で疑いがある場合、確定診断のため喀痰検査がおこなわれます。喀痰検査では、肺から出た痰にアスペルギルス菌が検出されるかを培養して確かめます。
血液検査
血液検査ではアスペルギルスに対する抗体の有無を確認します。採取した血液を用いて「沈降抗体(ちんでんこうたい)」と呼ばれる検査(特定の抗原と結びつき沈殿するか調べる検査)をすることで、アスペルギローマを診断する手がかりとなります。
気管支鏡検査
気管支鏡検査では、肺に内視鏡を挿入して空洞内の内容物を採取し、それを検体として培養や病理検査を行います。アスペルギルス菌の存在を確認し、診断を確定できます。

