卵巣胚細胞腫瘍の前兆や初期症状について
卵巣胚細胞腫瘍の主な症状は、下腹部痛、腹部のしこり、下腹部の膨満感が挙げられます。
多くの人は下腹部の痛みをきっかけに病院へ受診し、そこで病気が見つかります。
次に多いのが、無症状で経過し、健康診断や自己触診などで下腹部のしこりに気づき見つかるケースです。
進行すると茎捻転(けいねんてん)を起こし、急性腹症として発見されることもあります。
茎捻転では腫瘍の根本がねじれ、激しい腹痛が生じます。
腫瘍が元に戻らず完全にねじれてしまうと、卵巣の血流が滞り壊死を引き起こすこともあります。
疑わしい症状が見られた場合は、できるだけ早く婦人科を受診しましょう。
卵巣胚細胞腫瘍の検査・診断
卵巣胚細胞腫瘍の診断では、血液検査や超音波検査などの画像検査をおこないます。
まず、卵巣胚細胞腫瘍が疑われる場合、血液検査で腫瘍マーカーを測定します。
腫瘍マーカーを調べることで、腫瘍の種類を特定したり、病気の状況や進行度を判定したりするのに役立ちます。
腫瘍マーカーとしては卵黄嚢腫瘍や未熟奇形腫、胎芽性がんではAFPが上昇します。
非妊娠性絨毛がんではHCG、未分化胚細胞腫ではLDHの上昇が見られます。
次に、腫瘍の状態や遠隔転移の有無を調べるために、超音波検査やCT検査、MRI検査などの画像検査をおこないます。
超音波検査では、腫瘍の性質や状態、大きさ、腫瘍と周囲の臓器との位置関係などを観察します。
卵巣胚細胞腫瘍の確定診断には、病理検査が必要です。
病理検査では、手術で採取した腫瘍の一部を顕微鏡で詳しく調べます。
これらの検査結果を総合的に判断して、今後の治療方針が決定されます。

