尿閉の前兆や初期症状について
尿閉の前兆や初期症状は、その原因によって多様ですが、共通して見られる症状もいくつかあります。
まず、排尿困難が、尿が出にくい、または排尿に時間がかかるという形で現れます。これは、尿道が何らかの原因で狭窄しているか、膀胱の収縮力が低下しておりうまく排尿できない場合に生じます。そのため、排尿に通常よりも長い時間を要するようになり、トイレに長時間滞在する傾向が見られるようになります。
また、尿閉の初期症状として頻尿が現れることがあります。これは、膀胱に十分尿を溜めることができなくなることによって、通常よりも頻繁にトイレへ行く必要を感じる状態です。しかし、頻繁にトイレへ行っても、排尿後に残尿感があることが多く、すぐにまた尿意を催す悪循環に陥ることがあります。
残尿感は、排尿後にも膀胱内に尿が残っている感覚を指します。これは、膀胱が完全に空にならないために起こり、残尿が多い状態は、尿路感染症を引き起こすリスクを高めます。
下腹部膨満感も、尿閉に伴う症状の一つです。これは、膀胱内に尿が溜まっていることによって、下腹部に張りや圧迫感を感じる状態を指します。重い感じや不快感を伴うこともあります。
急性尿閉では、これらの症状に加えて、突然の激しい下腹部痛が現れる場合があります。
尿閉の検査・診断
尿閉の検査・診断は、まず問診と身体診察から始まります。
問診では、症状やこれまでの経過、服用している薬などを詳しく確認します。症状については、いつから始まったのか、どのような状態か、痛みや発熱はあるかなどを聞き取ります。
身体診察では、下腹部を触って膀胱が腫れていないか、押すと痛みがあるかなどを調べます。
これらの基本的な診察に加えて、必要に応じてさらに詳しい検査が行われます。尿検査や血液検査では、尿に細菌や血液が混じっていないか、腎臓の機能が正常かどうかを評価します。超音波検査では、膀胱に尿がどれくらい溜まっているか、前立腺が大きくなっていないかなどを確認します。
内視鏡検査では、尿道や膀胱の中を直接観察し、炎症や狭窄などがないかを調べます。
これらの検査をもとに、尿閉と診断され治療が開始となります。

