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「脳室内出血」に前兆はある? すぐ受診すべき3つのサインを医師が解説

「脳室内出血」に前兆はある? すぐ受診すべき3つのサインを医師が解説

勝木 将人

監修医師:
勝木 将人(医師)

2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.

脳室内出血の概要

脳室内出血(のうしつないしゅっけつ)とは、「脳室」と呼ばれる、頭蓋の内部、脳に接して存在する脳脊髄液で満たされた空間に出血して血液が漏れ出した状態です。

脳の実質組織内に出血する「脳出血(脳内出血)」や、脳を包むくも膜下腔に血液が流れ込む「くも膜下出血」とは症状や治療方針が異なり、通常は区別されます。(動脈瘤破裂や外傷などの発症理由によっては上記が併発することはあります。)

脳室内出血は、新生児から高齢者まで幅広い年齢で発生する可能性があり、原因や症状は年齢によって異なります。出血の程度によっても症状は変わり、小さな出血では軽い症状だけのこともありますが、大量の出血では意識が急速に低下し、生命が危険にさらされることもあります。

脳室内出血の診断には、成人では頭部CT検査、新生児では経頭蓋超音波検査が用いられます。治療は患者の状態安定化と脳圧上昇への対処、原因疾患への対応が基本です。

予防には、成人では高血圧の管理、適切な生活習慣の維持が重要です。新生児では早産予防や出生後のNICUでのケアが発生率低減につながります。

脳室内出血の原因

脳室内出血は年齢によって原因が大きく異なります。

新生児の場合

早産で生まれた赤ちゃんでは、脳の発達が未熟なことが主な原因となります。出生体重が1,500g未満の極めて低い出生体重の赤ちゃんに発生しやすい傾向があります。また、未熟児では脳の血流を自動調節する機能も十分に発達していないため、血圧や血流の急な変化によって出血しやすい特徴があります。

参考:未熟児脳室内出血と出血後水頭症の周術期管理//脳神経外科ジャーナル/22巻/2013年/4号/p.276-282

小児の場合

新生児期を過ぎた小児では脳室内出血は、基礎疾患が原因です。脳の血管の形が先天的に異常な「脳動静脈奇形」や「脳腫瘍」、血液が固まりにくい「血液凝固異常」などが代表的です。事故などによる頭部の強い打撲でも脳室内に出血することがあります。

成人の場合

成人の脳室内出血は、ほかの脳卒中に伴う「二次性」のものが多いです。高血圧が原因となる脳出血が脳室に破れ込むケースが多く、中高年で起こる脳室内出血の大半を占めるとされます。高血圧性の出血が起きやすい部位は脳室に隣接しているため、出血が脳室へ広がりやすいためです。

そのほか、「脳動脈瘤」の破裂によるくも膜下出血や脳腫瘍からの出血も原因となることがあります。

配信元: Medical DOC

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