脳室内出血の前兆や初期症状について
脳室内出血は突然発症することが多いため、明確な前兆はあまりないのが特徴ですが、いくつかの初期症状があります。
新生児や幼児の場合
新生児や乳児では、軽度の出血であれば症状が目立たないこともあります。重度になると、元気がなくなる、呼吸が不安定になる、手足がぴくつくような痙攣(けいれん)を起こす、泣き声が弱くなる、ミルクの飲みが悪くなるなどの変化が現れることがあります。頭頂部の柔らかい部分(大泉門)が膨らむこともあります。
成人の場合
成人の場合、高血圧による頭痛が続いた後に突然の激しい頭痛や嘔吐が起こります。また、意識がぼんやりして反応が鈍くなったり、言葉がうまく話せなくなったりすることもあります。脳内出血に伴う脳室内出血では、手足の麻痺やしびれなどの症状が先に現れ、その後に意識障害が悪化しやすいです。出血が脳室内に限局している場合は、麻痺などの症状がなく、意識障害だけが主な症状となることもあります。
脳室内出血の検査・診断
脳室内出血が疑われる場合、画像検査による迅速な診断が最も重要です。年齢や状況によって最適な検査方法が異なります。
頭部CT検査
頭部CTは、出血した血液は画像上で白く映るため、脳室内の出血を即座に確認することができます。急性期の脳出血はMRIよりCTのほうが発見しやすいため、救急の現場ではCTが優先されます。検査で脳室内に血液が認められれば脳室内出血と診断され、出血の広がりや水頭症(脳脊髄液の流れが滞って脳室が拡大する状態)の有無も同時に評価されます。
経頭蓋超音波検査
新生児や乳児では、頭蓋骨がまだ薄く柔らかいため、経頭蓋超音波検査が第一選択です。超音波で出血が確認されると、重症度(1度~4度)が評価され、治療方針の決定に役立てられます。
頭部MRIや脳血管造影
脳室内出血の原因を特定するため、CTで明らかな出血源が見当たらない場合や、もやもや病(脳の血管が細くなる病気)や血管奇形などの基礎疾患が疑われる場合には、頭部MRIや脳血管造影が行われます。脳動脈瘤(脳の血管の一部が膨らんだ状態)や脳動静脈奇形、脳腫瘍などの存在を詳しく調べることができます。

