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なかなか治らない湿疹は「アトピー性皮膚炎」の可能性も?原因となる環境因子と対策法を医師に聞く

なかなか治らない湿疹は「アトピー性皮膚炎」の可能性も?原因となる環境因子と対策法を医師に聞く

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療は、原因への対策、スキンケア、薬物療法の3つを組み合わせます。具体的には、以下のような内容です。

原因への対策

アトピー性皮膚炎は、痒みが特徴的で引っ掻きにより症状が悪化します。痒みは温度や発汗・衣類・ストレスなどさまざまな環境因子が引き起こすため対策が必要です。室内の温度を調整、衣服の素材を調整することで対策ができます。

スキンケア

アトピー性皮膚炎で、水分保持能力の低下や易感染性などの機能異常が見られます。そのため、皮膚を清潔に保ち、保湿を徹底することが重要です。刺激の少ない石けんを使い、強くこすらないように洗い流し、入浴後は十分に保湿します。保湿剤の種類は問わず、使いやすく肌に合うものを使用します。特に、乾燥しやすい冬場や入浴後には保湿を徹底することが大切です。

薬物療法

アトピー性皮膚炎に対しては、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬が基本です。ステロイドは正しく使えば安全であり、炎症を抑える効果があります。タクロリムスは免疫抑制剤であり、ステロイドで効果が不十分またはステロイドの副作用が強い場合に用いられ、湿疹やかゆみを抑えます。

外用薬に加えて抗ヒスタミン薬を使用するとかゆみを抑えるのに効果的です。抗ヒスタミン薬は内服薬として使用されることが多く、かゆみを軽減することで、引っ掻くのを防ぎ、睡眠の質を向上させることが期待されます。また、コレクチム軟膏やモイゼルト軟膏の適応も追加されています。

紫外線療法

特定の波長の紫外線を照射することで、皮膚の炎症を抑える治療法です。紫外線療法は、皮膚の炎症を軽減し、症状を改善する効果があります。

また最近では、生物学的製剤デュピルマブ(商品名デュピクセント)が登場し、IL-4とIL-13の働きを直接抑えることで、皮膚の炎症やかゆみを改善する新しいタイプの薬剤として注目されています。デュピルマブは、重症のアトピー性皮膚炎患者さんに対して、非常に効果的な治療法として使用されています。

アトピー性皮膚炎になりやすい人・予防方法

アトピー性皮膚炎になりやすい人は、遺伝的要因やアレルギーを起こしやすい体質がある人です。家族や自分がぜん息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎を持っているとなりやすいです。また、IgE抗体を産生しやすい体質の人が該当します。

アトピー性皮膚炎の予防方法:皮膚への刺激を避ける

ダニ、ホコリ、汗、ストレスなどの刺激を避けることが大切です。床はカーペットや畳よりもフローリングにし、ペットは飼わないようにします。ソファは布製ではなく革・合成皮革製を選び、観葉植物は置かないようにします。ぬいぐるみは毛羽立った製品を避け、表面がツルツルの製品を選びます。床はこまめに掃除機をかけます。

アトピー性皮膚炎の予防方法:規則正しい生活

日頃から保湿を中心としたスキンケアを行い、規則正しい生活を送ることが大切です。ストレスや過労を避け、十分な睡眠をとることが推奨されます。特に、乾燥しやすい冬場や入浴後には全身に毎日保湿をしましょう。これは新生児期から実施することでアトピー性皮膚炎の発症率が低下します。

アトピー性皮膚炎は、適切な治療と予防策により症状をコントロールすると生活の質を向上させられます。患者さん一人ひとりに合った治療法を見つけるために、専門医の指導のもとで治療を続けることが重要です。


関連する病気

アレルギー気管支喘息

乾燥性皮膚炎


参考文献

国立成 育医療 研究センター

日本皮膚科学会

厚生労働省|アトピー性皮膚炎

厚生労働省|アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎の病態と治療の最前線

特定非営利活動法人日本アトピー協会

配信元: Medical DOC

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