女性の体内で男性ホルモンが分泌されるとどんなメリットがある?

男性ホルモンは女性の体の中でも重要な役割を果たしています。
筋肉や骨の質の向上
女性にとっても男性ホルモンの分泌が、筋肉量の維持や体脂肪がつきにくい体を維持することに関係していると考えられています。また、骨に対しても骨密度を保つ方向に働き、加齢に伴う骨量減少や骨粗しょう症のリスクを軽減する働きを持ちます。
性機能への作用
性欲を維持したり、性的満足感に関与すると言われています。また、卵細胞の成長成熟に必要なホルモンです。女性において男性ホルモンが低すぎることが不妊の原因となる事もあります。しかし、テストステロンの過剰産生は排卵障害をきたすこともあり、女性ホルモンとのバランスが重要となります。
精神・感情・認知機能への作用
自信・意欲・集中力を維持して、抑うつ傾向を改善する働きがあります。また、やる気が出たり、好奇心・競争心を維持したり、リーダーシップを発揮する効果があると言われています。このように好奇心を保ち、抑うつ傾向を改善することから認知機能を保つ効果があるのです。
女性の体内で男性ホルモンが分泌されるとどんなデメリットがある?

女性の体内で男性ホルモンが存在することは問題ないのですが、過剰になると問題となります。男性ホルモンが過剰となった場合にどのような問題が起こるのでしょうか。
生殖関連への影響
男性ホルモンが過剰に分泌されると多嚢胞性卵巣症候群(PCO)を招く恐れがあります。PCOになると、定期的な排卵が起こらず不正出血がおこったり、無月経や月経不順の原因となります。また、排卵障害のため不妊症となる事も少なくありません。
皮膚・体毛への影響
男性ホルモンが過剰となると、顔や腕、足などの体毛の増加がみられることがあります。また、皮脂が過剰に分泌されやすく、ニキビが出やすくなります。
生活習慣病への影響
男性ホルモンが高いことで、肥満やインスリン抵抗性、高インスリン血症が起こりやすくなります。このため、糖尿病の合併も高くなるとの報告があります。また、高血圧や心血管疾患の合併も起こりやすく、注意が必要です。

