女性の体内で男性ホルモンが多く分泌される原因

卵巣疾患・副腎疾患
卵巣腫瘍や副腎腫瘍により過剰に男性ホルモンが分泌されることがあります。また、多嚢胞性卵巣症候群などの病気でも男性ホルモンが多く分泌されるため、治療の必要があります。
肥満
肥満があると男性ホルモンの分泌が多くなります。また、コレステロールが男性ホルモン合成の原料となっているため、過剰摂取することで多くなる可能性もあります。バランスの良い食事をし、肥満とならないように気をつけましょう。
ストレス
睡眠不足や疲労も含めストレスが多い人では注意が必要です。ストレスは交感神経が優位となり、男性ホルモンの分泌を増やします。このため、なるべくストレスがかからないように生活環境を整え、男性ホルモンの分泌が多くならないようにしましょう。
女性の体内で男性ホルモンが分泌されるとどんな病気になりやすい?

多嚢胞性卵巣症候群(PCO)
多嚢胞性卵巣症候群は①月経が不順②卵巣に小さな嚢胞がたくさんある③男性ホルモンが高くなるなどホルモン値のバランスが崩れている。と、いう特徴が3つそろうと診断されます。排卵障害が起こり、不正出血や無月経、月経不順の原因となります。
原因ははっきりとしていませんが、この病気が不妊症の原因にもなり、また子宮内膜増殖症や子宮体癌の原因ともなるため、症状からPCOが疑われた場合には、婦人科を受診して相談してみましょう。
不妊症
男性ホルモンの分泌が多くなると、排卵障害を引き起こし、不妊症の原因にもなります。特に避妊をしていなくともなかなか妊娠しない場合には一度婦人科で相談をしてみましょう。
糖尿病
男性ホルモンが多い状態では、肥満やインスリン抵抗性を引き起こすことが報告されています。このため、糖尿病の発症が多いことも言われています。PCOの女性の約10%が40歳までに糖尿病を発症するとの報告もあるため、注意が必要です。
女性が男性ホルモンの分泌を減らすにはどうしたらいいの?

男性ホルモンの過剰な分泌を減らし、適正な状態とするにはどのようにすればよいかについて大切なことをいくつか挙げましょう。
適正体重を維持する
肥満を解消し、適正体重を維持することがまず大切です。
睡眠時間を確保する
睡眠時間が少なく、身体にストレスがかかると、男性ホルモンの分泌が多くなる可能性があります。睡眠時間をしっかりと確保しましょう。
ストレスをため込まない
ストレスをためることがホルモンのバランスを崩し、男性ホルモンの分泌過剰につながると言われています。ストレスをなるべくためこまないように気をつけましょう。
「男性ホルモンが多い女性」についてよくある質問

ここまで男性ホルモンが多い女性について紹介しました。ここでは「男性ホルモンが多い女性」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
性行為後は女性の体内でも男性ホルモンが分泌されるのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
女性において性行為後の男性ホルモンの分泌に関する研究自体があまり多くなく、はっきりとしたことは分かっていません。しかしある研究では、性行為後もテストステロンの有意な変化はなかったと報告されています。
体毛が多い女性は男性ホルモンが多いと言えるでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
男性ホルモンの分泌が多いと体毛が濃くなる傾向があると言われています。しかし、そのほかの影響もあるため、断定されるわけではありません。気になるようであれば、内分泌内科や婦人科で相談をしてみると良いでしょう。
まとめ:女性にとっても適正な男性ホルモンの維持が必要
男性ホルモンというと、男性のみに分泌されていると誤解されがちですが、女性でも男性ホルモンは分泌されています。男性ホルモンが少ないと、性機能の低下や骨密度や筋肉量の低下、気分障害などさまざまな症状が出ます。しかし、多くても不妊の原因となったり、生活習慣病の合併をきたすこともあり、バランスよく男性ホルモンが分泌されることが大切です。
睡眠時間を確保し、肥満を防ぎ、ストレスをため込まない様にすることが非常に大切です。それでも、男性ホルモンが多いのではないかと疑う症状があったり、月経不順が続く場合には婦人科で相談をしてみましょう。多嚢胞性卵巣症候群の場合には不妊症や子宮体癌の原因となる事もあり、注意が必要です。
「男性ホルモン(女性)」と関連する病気
「男性ホルモン(女性)」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌系
副腎腫瘍
先天性副腎過形成
糖尿病肥満
婦人科の病気
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)
卵巣腫瘍不妊症男性ホルモンの分泌が多い場合、その原因は病気に伴うホルモンの分泌異常の可能性や、肥満などが考えられます。また、男性ホルモンの異常に伴い多嚢胞性卵巣症候群や不妊症を起こしている可能性もあるため、気になる症状がある場合には婦人科や内分泌内科で相談をしてみましょう。
「男性ホルモン(女性)」と関連する症状
「男性ホルモン(女性)」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
多毛
にきび
肥満
声が低い
月経不順
抑うつ症状
不安障害
男性ホルモンが多いことで上記の様な症状が出ることがあります。いくつかあてはまり、気になる場合には婦人科もしくは内分泌内科を受診して相談をしてみましょう。
参考文献
日本産婦人科学会.本邦における多嚢胞性卵巣症候群の治療指針.
日本内分泌学会.多嚢胞性卵巣症候群
The latest reports and treatment methods on polycystic ovary syndrome. Ann. 2024
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