食間に薬を飲む理由とは?

「食間」とは食事と食事の間、つまり胃の中に食べ物が入っていない空腹の状態を指します。食後2時間ほど経ってからとも言います。なお、「食事をしている途中に飲む」という意味ではないことに注意が必要です。
食間の薬について、ここからは説明します。
胃粘膜に直接作用させたいため
胃の粘膜に結合し、胃酸によって傷んだ部分の修復を助ける一部の胃薬は、食間で服用するケースがあります。
食間は飲み忘れやすいため、1回分を持ち歩いたり服用時間にスマートフォンのアラームをかけたりするのも良い方法です。
胃が空の状態の方が吸収がよいため
食後2時間ほど経過すると消化がだいぶ進んで胃の中身は少なくなり、空腹状態に近くなります。そのため、胃の中で食べ物と混ざらないでほしい薬は、食間の服用です。
空腹状態という意味では「食前」も似ていますが、食前の場合、結果的には薬と食べ物が胃の中で同時に存在することになります。食間であれば、薬の服用から次の食事までも時間が空くため、薬が胃の中で食べ物に触れる可能性をより下げられるのです。
漢方薬は食前で処方されるケースが多いのですが、食間の処方例もあります。また、カビによる感染症を治療する抗真菌薬のなかにも、食間で処方されるものがあります。
「食後に薬を飲む理由」についてよくある質問

ここまで食後に薬を飲む理由について紹介しました。ここでは「食後に薬を飲む理由」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
空腹時に薬を飲んではいけない理由を教えてください。
伊藤 陽子(医師)
主な理由は、「胃へのダメージを抑えるため」と「成分の吸収を助けるため」の2点です。
以下に、空腹時に飲むべきでない薬の例とその理由をまとめました。
薬の種類 理由
胃を荒らしやすい薬 空腹時は、胃粘膜に薬が直接触れる時間が長くなり、胃炎や胃潰瘍のリスクが高まるから
食事で吸収が高まる薬 食事に含まれる油分によって吸収が高まり、より高い効果を期待できるから
ただし、「空腹時は、どんな薬も飲んではいけない」というわけではありません。空腹時に飲むべき薬(食前・食間)も存在するため、指示されたタイミングを守ることが大切です。
飲み忘れた際は、薬によって最適な対処法が異なるため、対応をあらかじめ医師や薬剤師に確認しておきましょう。
まとめ:食後の指示が出ている薬は正しく服用しよう
食後に薬を飲む指示には、薬の効果を高めるため、飲み忘れを防ぐためなどのさまざまな理由があります。薬の性質や診察時の体調などを考慮して医師は服用方法や回数を決めています。
食前・食間・食後などの指示を守り、正しく服用するようにしましょう。
自己判断で薬の飲み方を変えると、狙った効果が得られなかったり思わぬ副作用が出たりする可能性も考えられます。生活リズムをはじめとする何らかの事情により服用が難しい場合は、遠慮せずに医師へご相談ください。
「食後の薬」と関連する病気
「食後の薬」と関連する病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
高血圧脂質異常症呼吸器系の病気
肺炎気管支炎インフルエンザ整形外科の病気
関節痛急性腰痛症
消化器科の病気
過敏性腸症候群胃食道逆流症食後の薬が処方される病気は非常に多いです。薬について気になる点があれば、処方医へ確認してみてください。
「食後の薬」と関連する症状
「食後の薬」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
めまいがする
のどが痛い
熱がある
胃もたれがする
腹痛がある
「食後に出ている薬」というだけでは、どのような症状かを特定することは困難です。薬について気になる点は、処方医や調剤した薬局へ相談してみてください。
参考文献
腸内細菌叢に影響する薬剤と漢方薬の併用実態調査. 薬学雑誌
高血圧 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
高血圧管理・治療ガイドライン2025
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