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【3月のおすすめ展覧会5選】焼絵から蘆雪、それにチュルリョーニスまで。

③かわいくて奇想天外! 蘆雪の作品が府中に大集合!『春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪』(府中市美術館)

長沢蘆雪《菊花子犬図》個人蔵 前期・後期展示長沢蘆雪《菊花子犬図》個人蔵 前期・後期展示

「春の江戸絵画まつり」と聞いて、楽しみにしているアートファンも多いのではないでしょうか。府中市美術館の春の恒例企画も、いよいよファイナル。今年の主役は、江戸時代中期の絵師・長沢蘆雪(ながさわろせつ)です。

応挙の弟子として知られる蘆雪は、師譲りの確かな写生力に加え、型破りな発想と自由奔放な筆さばきで知られます。かわいらしい子犬や小動物、のびやかな人物像、そしてどこか奇妙でユーモラスな場面。その多彩な表現は、江戸絵画の中でもひときわ個性を放っています。

府中市美術館で開催される『春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪』では、そうした蘆雪の魅力を「21世紀のまなざし」でとらえ直します。子犬や猫などの愛らしい動物画から、禅の思想や仏教的世界観を背景にした人物・風景まで、約140点もの多様な作品が一堂に会します。実に東京では64年ぶりとなる蘆雪展です。

応挙門下随一の異才として、そして現代にも通じる「かわいい」の感性を描き出した蘆雪。江戸絵画の楽しさと奥深さを伝えてきた「春の江戸絵画まつり」シリーズの掉尾を飾る展覧会として、見逃せない内容となります。なお同展は前期と後期で作品の大幅な展示替えが行われます。詳しくは公式サイトより展示予定表にてご確認ください。

長沢蘆雪《虎図襖(部分)》無量寺・串本応挙芦雪館、重要文化財 後期展示長沢蘆雪《虎図襖(部分)》無量寺・串本応挙芦雪館、重要文化財 後期展示

展覧会情報

『長沢蘆雪』 府中市美術館
開催期間:2026年3月14日(土) 〜5月10日(日曜)
所在地:東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内
アクセス:京王線東府中駅北口より徒歩17分。京王線府中駅より京王バス 武71武蔵小金井駅南口行き(一本木経由)「天神町二丁目」下車すぐ。
開館時間:10:00~17:00 ※入場は16:30まで
休館日:月曜日(5月4日は開館)
観覧料:一般800円(640円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円)
 ※( )内は20名以上の団体料金。
特設サイト: 『長沢蘆雪』 府中市美術館

④伝統とモダンを行き来した、日本画のパイオニア・下村観山の画業『下村観山展』(東京国立近代美術館)

《木の間の秋》(右隻)  1907(明治40)年 東京国立近代美術館蔵 ※通期展示《木の間の秋》(右隻)  1907(明治40)年 東京国立近代美術館蔵 ※通期展示

東京国立近代美術館で開催される『下村観山展』は、近代日本画の黎明を支えた巨匠の軌跡をたどる大規模な回顧展です。紀伊徳川家に代々仕えた能楽師の家に生まれ、橋本雅邦に師事した下村観山(しもむらかんざん)は、東京美術学校の第一期生として学びます。

そして卒業後は岡倉天心らとともに日本美術院の創設に参加。明治から大正へと移りゆく時代の中で、伝統と革新を行き来する独自の日本画を築きました。

本展では、狩野派ややまと絵、琳派、中国絵画、また西洋画法までを柔軟に取り込みながら、驚くほど多様な画風を展開した観山の超絶筆技を紹介。一人の画家の手によるとは思えないほど自在な作風には、時代を超えて新鮮な感動が宿ります。

さらにイギリス留学中に交流を深めた東洋美術研究家アーサー・モリソンに贈った名作《ディオゲネス》(大英博物館蔵)が里帰りを果たします。そこからは海外経験を通して、観山が考えた「日本画のあり方」も感じることができるでしょう。

古画研究の成果や能を題材とした作品、そして政財界人との文化的交流にも焦点を当て、観山の芸術を多面的に掘り下げます。個人の表現を超え、社会とともに生きる絵画を志した観山のまなざしが、関東で13年ぶりの大回顧展にて鮮やかに浮かび上がります。

《ディオゲネス》 1903〜05(明治36〜38)年頃 大英博物館蔵 ©The Trustees of the British Museum ※通期展示《ディオゲネス》 1903〜05(明治36〜38)年頃 大英博物館蔵 ©The Trustees of the British Museum ※通期展示

展覧会情報

『下村観山展』 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2026年3月17日(火)~5月10日(日)
所在地:東京都千代田区北の丸公園3-1
アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分。
開館時間:10:00~17:00(金曜・土曜は10:00〜20:00)
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし3月30日、5月4日は開館)
観覧料:一般2,000円(1,800円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生700円(500円)
 ※( )内は20名以上の団体料金
公式サイト: 『下村観山展』 東京国立近代美術館

配信元: イロハニアート

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