心室期外収縮の治療法
心室性期外収縮は、心疾患の持病がなく、極端に数が多くない、3連発以上の連続で出現する状態がない、自覚が乏しい場合には、特別な治療は不要なことが多いです。
しかし、心疾患の持病がある、数が多い、3連発以上持続する、自覚症状が強いといった場合には治療が必要となることがあります。
生活改善
心室性期外収縮の原因の一つに、ストレスや疲労、不適切な生活習慣などがあります。
生活習慣や生活リズムに注意することが重要であり、過度のストレス避ける、過食を避ける、バランスの良い食生活、十分な睡眠や休養、適度な運動、といった事に注意することで、心室性期外収縮を減らせることもあります。
薬物治療
心疾患の持病がある、数が多い、3連発以上持続する、自覚症状が強いといった場合には投薬治療を行うことがあります。
通常、外来では主に内服薬を処方して治療を実施しますが、心室性期外収縮が連続して出現し、非持続性心室頻拍に移行して頻回に繰り返している場合や血圧低下などが出現している場合、他の危険な不整脈に移行する場合など、緊急での対応が必要な場合には注射薬での投与を行ったり、入院での治療を必要とすることもあります。
カテーテルアブレーション治療
心室性期外収縮が非常に多い、自覚が強い、危険な不整脈を引き起こす原因となる場合などでは、不整脈の原因となる異常な電気刺激の流れを焼き切る、カテーテルアブレーション治療が実施されることがあります。
通常は局所麻酔で行う治療であり、体にかかる負担が少なく、高齢者でも安全に実施することができます。治療する際には、1週間前後の入院で行われることが多いです。術後の特別なリハビリは通常不要ですが、数日間は過度な運動を控える必要があります。
心室期外収縮の予防法
心室性期外収縮を予防する際のポイントについて解説します。
生活習慣
心室性期外収縮は、生活習慣が原因となって生活習慣病や心疾患が引き起こされることが誘因となります。そのため、普段から下記のような生活に気をつけることが重要です。
塩分量:1日の塩分量摂取量は6g以下
カロリー:一般的な成人は、その人の年齢や日常的な活動量によって1800-2600kcal程度のカロリー摂取が推奨。
食事のバランス:野菜や果物を多めに食べる、脂分が多い食品やカロリー・糖分が多い食品を食べ過ぎない。
肥満を避ける:BMI(体重[kg]÷身長[m]2)25未満を心がける。
運動習慣:軽く汗ばむ位の有酸素運動を1日60分程度行うことが推奨。
節酒:エタノールに換算して、1日当たり男性20-30ml、女性は約半分の10-20ml以下に抑えることが推奨。
禁煙:喫煙は心疾患を引き起こし、心室性期外収縮を出現しやすくします。
生活習慣病
心室性期外収縮は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病により、動脈硬化が進行することや心疾患が出現することで発生しやすくなります。
健診や人間ドックなどで、異常が指摘された場合には、放置せずに病院を受診して評価し、必要に応じて生活改善や治療を検討する事が重要です。
「心室期外収縮」についてよくある質問
ここまで心室期外収縮について紹介しました。ここでは「心室期外収縮」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
心室期外収縮は放置しても問題ないのでしょうか?
小鷹 悠二 医師
心室性期外収縮は、治療を必要としないことの方が多い不整脈ではあります。しかし、その判断は病院で検査を行い、専門の医師が治療の必要性について判断をする必要があります。素人判断で、症状が強くない・ほとんどないので放置してしまうと、重大な疾患を放置したり、ひどいと重症化や命に係わるリスクもあるため、非常に危険です。
まとめ
日常でもよく遭遇することがある心室性期外収縮について解説を行いました。
健常者でも見られることがある不整脈ではありますが、中には治療が必要となることもあるため、健診などで指摘をされた場合には、必ず循環器内科で評価することが大切です。
「心室期外収縮」と関連する病気
「心室期外収縮」と関連する病気は10個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
高血圧脂質異常症糖尿病狭心症急性心筋梗塞心不全心筋症
心臓弁膜症
非持続性心室頻拍
心室細動
一言:心疾患が原因となることもあるため、心臓の持病がある際には注意が必要です。また、多発・持続する状態となると危険な不整脈を引き起こすことがあります。
「心室期外収縮」と関連する症状
「心室期外収縮」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
心室期外収縮のサイン
動悸胸痛めまい息切れ
失神
突然死
一言:動悸などの症状が出現することもありますが、無症状のことも多いです。中には重症な症状が出現することもあるため、これまでなかった症状が出現した際にはまず受診をして相談することが必要です。
参考文献
2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン
不整脈非薬物治療ガイドライン(2018 年改訂版)
あわせて読みたい
- 「心電図検査で異常があると言われたら」?原因と考えられる病気などを医師が解説!
──────────── - 【心臓の専門医に聞く“不整脈”】原因は肥満や喫煙などの生活習慣の乱れ?
──────────── - 「不整脈の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴・予防法も医師が解説!
────────────

