絵本を読んでもらっている子は表現力が豊か
子どもの言葉を増やそうと一生懸命話しかけても、語彙の種類としては日常会話が中心なのでそれほど多くはありません。「早くしなさい」「手を洗ったの」「今日、幼稚園で何したの」といった感じです。
一方、日頃から親に“マッチ売りの少女”を読んでもらっている子は、次のような文章を絵本から学びます。
「少女の小さな両手は冷たさのためにもうかじかんでおりました」
「寒さと空腹で震えながら、少女は歩き回りました」
「ひらひらと舞い降りる雪が少女の長くて金色の髪を覆いました」
そのため、雪を見た時も単純に「ああ雪が降っている。寒いなあ」ではなく「震えるくらい寒い」「手がかじかんで凍えそうだ」と感じることができます。絵本を読み聞かせることで、子どもの表現力が伸びていきます。
さて、全ての教科の基礎は文章を読むことです。さらに豊かな語彙力は人前で話をしたり、文章を書いたりするときの材料となります。
子どもの頃から大人びた言葉を使う子を指さして「子どもらしくない。かわいげがない」と皮肉る人もいますが、もしわが子がそのように言われても気にする必要はありません。大人びた言葉を使えるのは、学力の基礎である語彙が豊富で、豊かな日本語力がある証しです。もし皮肉られても「今だけ」とスルーしましょうね。
