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前立腺がんは「治療しない」選択肢も?ロボット手術から放射線まで専門医が解説

薬物療法と最新の遺伝子治療

ホルモン療法の効果と限界

前立腺がんは男性ホルモン(アンドロゲン)に依存して増殖する特性があります。そのため、男性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法が重要な治療法となっています。

ただし、ホルモン療法には限界があります。沼尾医師は「完全にがんを殺すことはできません。途中で男性ホルモンに依存しないがん細胞が増えてしまいますので、あくまでも一時的に有効な治療です」と説明しました。ホルモン療法が効かなくなった状態を「去勢抵抗性前立腺がん」といい、化学療法や新規ホルモン薬などの治療が行われます。

BRCA変異陽性への新しい治療薬

近年、遺伝子検査に基づいた新しい治療法も登場しています。BRCA遺伝子変異を持つ前立腺がんに対しては、オラパリブ(リムパーザ)などのPARP阻害薬(損傷したDNAを修復する働きをもつPARPというタンパクの働きを阻害することでがん細胞の増殖を抑制する薬)が使用可能です。転移性前立腺がんではBRCA変異の割合が高くなる傾向があり、この分野の治療は急速に進歩しています。

後悔しない治療選択のために

質疑応答では「治療後に後悔しないために、どのような点を確認すべきか」という質問がありました。沼尾医師は「(手術の場合)やはり尿失禁と性機能です。この2つが後遺症ですので、(医療者側は)しっかり説明して、他の治療と対比させてあげることが大事です」と回答しました。

手術と放射線治療の選択については、どちらも合併症のレベルは同程度で、質が異なると説明されています。手術は尿失禁のリスクが放射線より高い一方、放射線では数年後にぼうこう・直腸障害が生じることがあります。

沼尾医師は治療法の選択を「りんごと梨のどちらがおいしいかと聞かれるようなもの」と表現します。明確な優劣がつけられないため、患者自身が情報を理解した上で判断することが重要です。自分で決められない場合は、医師に「先生だったらどうしますか」と尋ねることも一つの方法だと述べています。

配信元: Medical DOC

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