●性加害者への本音「消えてくれたらいいのに」
被害者支援に取り組む上谷さくら弁護士は、多くの被害者から「加害者は消えてくれたらいいのに」「どこかで死んでほしい」といった本音を聞いてきたという。
それでも上谷弁護士自身は加害者の更生を強く望む。それは「被害者にとっても悪いことではない」と考えているからだ。
「加害があったからといって人生を終わらせることはできません。罪を犯しても再起を認める社会であるべきです。また、加害者が更生すれば、自分と同じつらい思いをする人が二度と現れない。被害者が大変な思いをして被害申告をする背景には、そんな願いも込められています」
ただ、生半可な覚悟で、その「更生」を実現することは難しい。
●「二度と会いたくない」被害者の思い
裁判や和解協議の場では、判決や和解によって事件が「解決」したとされても、PTSDが再燃するケースは少なくない。
事件から何年も経った後でも、加害者の名前や関わった作品を目にすることで、苦しみがよみがえることがあるという。
「被害者は、加害者に二度と会いたくないと考えています。加害者に対して、少なくとも自身の安心と安全は保障してほしいと求めているのです」

