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【東大阪】ワインと串揚げ、意外といい関係。【法善寺別家】

布施商店街の外れ、府道24号線沿い。ふと通り過ぎてしまいそうなその店に、しずかに灯る火がある。店名は「法善寺 別家」。八尾の名店で20年の修行を経た店主が、ひとりで切り盛りする串揚げの店だ。一本ずつ揚げられた串が、目の前のカウンターにそっと置かれていく。

大阪らしい“串カツ”とはまた少しちがう、丁寧でしずかな時間。だけど店主は言う。「串カツだろうが串揚げだろうが、どっちでもいいんです。おいしく食べてもらえたら、それがいちばんですから」

名は「法善寺 別家」。町の端に灯る串の店

布施商店街のにぎわいを抜けた先。大通りを少し歩いたところに、「法善寺 別家」はひっそりと佇んでいる。
外観は控えめで、通り慣れていても見過ごしてしまいそうなほど。

扉を開けると、6席のカウンターに、奥には4人がけのテーブルが2卓。過剰な装飾も、気取った空気もないけれど、油の香りと、しんとした熱が、空間を満たしている。

店主は、八尾の名店「法善寺」で20年、串の道を歩んできた人。その技術と心意気を、この小さな店に込めている。

串揚げ(串カツ)、と聞くと賑やかなイメージが先行するけれど、「法善寺 別家」で出されるそれは、むしろ静けさの中にある。まるで茶席のように、一本ずつ、呼吸を合わせるように揚げていく。

目の前に置かれるその一串が、少しだけ背筋を伸ばさせる。

「串カツでも、串揚げでも。どっちでもいいんです」

店の看板には「串揚げ」とある。けれど、大阪では“串カツ”の方が馴染みがある言葉かもしれない。その違いを問うと、店主はにこやかにこう答えた。

「大きな違いは、実はないんですよ。ただ、お客さんがどんな言葉で呼んでも、どっちでもいい。大事なのは、目の前の串を美味しいって思ってもらえるかどうか。それだけです」

肩肘張らないその姿勢が、串の一本一本にも表れている。派手すぎず、けれど丁寧。油の温度、素材の厚み、衣の具合——。すべてが少しずつ、食べる人に寄り添ってくれる。

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