脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「無罪判決を汚した」検事総長談話で“犯人視”された袴田さん、国を訴えた裁判はじまる

「無罪判決を汚した」検事総長談話で“犯人視”された袴田さん、国を訴えた裁判はじまる

●談話は「無礼にもほどがある」

袴田さん側は、この談話が「まさに犯人視するもの」だと強く反発している。

訴状では「繰り返し『4人を殺した犯人は袴田である』と述べたものだ」と非難し、次のように主張している。

「『本当は有罪なので控訴すべきだが、お情けで控訴しない』としか理解できないものであり、無礼にもほどがある許しがたいものである」

さらに、畝本検事総長が「『犯人は袴田である』と推測させるような内容を公表する必要性も相当性もない」として、「名誉を毀損するものであり、その程度は著しい」と指摘している。

また、国家機関には無罪判決が確定した場合、被告人の名誉回復措置を講ずべきだとする「確定無罪判決尊重義務」があると主張。

犯人視する談話は「雪冤の宣明を否定し、刑事裁判制度を冒涜する行為で到底許されない」として、国側の不法行為責任を問うている。

●国側は争う姿勢を示している

弁護団によると、答弁書で国側は談話の公表を「業務によるもの」としたうえで、「袴田さんを犯人視するものではない」と反論し、請求の棄却を求めているという。

この日の意見陳述で、小川秀世弁護士は次のように述べた。

「無罪判決に対して控訴すべきということは、どのように考えても、袴田さんが犯人であると考えているということを意味します。名誉毀損が成立しないはずがありません」

また、仮に控訴の断念を公表するのであれば「それ以上何も説明する必要はない」と強調した。

さらに、控訴を断念した理由について、袴田さんが「法的地位が不安定な状況に置かれていたため」と説明された点について、当時の世論状況も踏まえ「控訴すれば、検察庁は一斉に批判を浴び、自分たちの愚かさをさらけ出すことになってしまう」「(そのため)嘘をついていた」との見解を述べた。

意見陳述の終盤には、訴訟にまで発展したことについて「とても残念なことです。とても腹立たしいことです」と怒りをにじませた。

画像タイトル

提供元

プロフィール画像

弁護士ドットコム

「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。