●「いいかげんなところがあった」彼が資格取得後に変化
──今回私(記者)のカットを担当してくれた受刑者の男性はどんな人?
看守部長:向上心が高く、彼なりの夢を持っています。ただ、若いうちに施設に入っているので、社会的な経験が浅く、言葉遣いが未熟なところもあります。
以前は人に流されやすい面がありましたが、今はダメなものはダメとルールを守れるようになってきています。

──理容師の資格を取ってから変化はあった?
看守部長:責任感が出てきたと思います。以前は少しいいかげんなところがあったようですが、1〜2年かけて考え方を改め、資格も取得して責任を持って仕事をするようになり、大きく変わってきました。
●出所後に待ち受ける「壁」
──理容師の資格を取った受刑者が、出所後に直面する問題は?
看守部長:彼らは刑務所の中での技術しか知らないので、社会に出たときに「上には上がいる」という現実を目の当たりにすると思います。そのときに、どういう目標を持ってついていくかという葛藤が出てくるでしょう。
また、刑務所の中での人間関係しか経験していないので、上司や同僚、後輩との付き合いなど、職場の人間関係でも壁にぶつかると思います。


