●社会復帰へのアドバイス「世の中を散歩しろ」
──受刑者は出所に向けてどんな不安を感じている?
看守部長:人それぞれですが、刑期が長い受刑者ほど、社会と離れている期間が長いため、社会のルールになじんでいけるかどうかを気にしています。
居室のテレビやラジオで情報を得ていても、世の中の移り変わりは早いです。そうした中で、人間関係や社会のルールにうまくなじめるか、不安を抱えている人は多いと思います。

──社会復帰に備えてどんな声をかけている?
看守部長:私は、いいかげんなことは言わないようにしています。「恐らく、ものすごい大変だと思う」と正直に伝えています。
出所すると焦って、遅れた分を取り戻そうとする人もいると思いますが、そうすると失敗してどん底にはまってしまう。
だから、「焦らなくていい。まずは1年くらいかけて世の中をゆっくり散歩しろ」と伝えています。

