5.健康状態の影響
慢性的な痛みや不調を抱える猫は、体を守るために怒りっぽくなったり、逆に極端におとなしくなりすぎたりすることがあります。原因としては、痛みによるものですが、一部は性格として定着してしまうことがあります。
また、子猫の頃に母猫の母乳不足など栄養不足になると、脳や神経系の発達に影響するケースがあります。
脳の発達のためには多くのエネルギーや栄養素が必要なので、適切な時期に栄養不足になると神経回路の発達にも影響し、結果的に興奮しやすい、驚きやすい、落ち着きにくいといった行動傾向が見られる場合があります。
健康状態は性格形成にも関係しているので、急に性格が変わった場合には、身体的要因も考えられるのです。
まとめ
人間の心理学における「性格」とは、思考と感情、行動の一貫したパターンのことで、人間に共通して見られる一方で、完全に固定されたものではなく、経験や環境によって変化するとされています。
この概念は猫にも当てはまります。近年では、臆病・社交的・攻撃的といった個体差が科学的に確認されており、それらは遺伝や生育環境などの影響を受けることがわかっています。
ただし、猫の性格は飼い主が直接行動を見て、主観的に判断することがほとんどです。攻撃性が強かったり、必要以上におびえたりする場合には、獣医師に相談することをおすすめします。
冷静な第三者として専門的な視点から診てもらうことで、それが単なる性格なのか、治療やケアが必要な問題なのかを見極めることができるでしょう。

