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「おいしそう」より大事なこと。プロが教える料理の本質

「おいしそう」より大事なこと。プロが教える料理の本質

綺麗に作ることだけが仕事じゃない

キャリアの初期に、忘れられない失敗がある。カレーを綺麗によそって出したとき、女優から「台本読んでる?」と言われた。「私のキャラクターは、こんな綺麗にカレーをよそう性格じゃないわ。もっと汚く、ドバッとかかっているはずでしょ」と指摘された。
「ハッとしました。本当にその通りで、すぐに盛り直しました。綺麗に作ることだけが仕事じゃないんだと、深く反省した出来事でしたね」

以来、はらさんが意識するのは料理の見た目よりも「そのキャラクターが作る料理は何か」だ。
ドラマ『おいハンサム!!』では、「このお母さんが作る目玉焼きはどういう焼き加減か」を追求し、半日ずっと目玉焼きを焼き続けた。ドラマ『正直不動産』では、キャラクターの「家族の思い出の料理」を何度も作り直してようやく「ああ、これだ」と納得してもらえた。料理一つでその人の背景や感情が伝わるからこそ、気が抜けない。

監督によっても現場の空気は変わる。明確なOKを出さない監督もいて、そういうときは「じゃあ、やりましょうか」とこちらで判断しなければならないこともある。「監督が求めているものを察知して動くのも私たちの仕事だと思っています」。

子育てで気づいた「寄り添う力」

SNSに「#帰ってから30分でご飯」というハッシュタグで日常の料理を投稿しているはらさん。500本の映像を支えてきた人の食卓はさぞと思いきや、家では徹底的にスピード重視だという。ネギはあらかじめ刻んでストックしておき、帰宅したら組み立てるだけの状態に。「タイムトライアルみたいに楽しんでやっています」。

子どもが「今日これじゃない」とわがままを言うようになってきた最近は、怒るより「じゃあ何食べる?」と妥協することも増えた。完璧を求めすぎない、相手の気分に寄り添う。それは現場で監督や役者の求めるものを察知する仕事と、どこか重なる。「周りの力を借りて楽しく食べるのが一番かなと思っています」。

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