3.進行性網膜萎縮症

症状
進行性網膜萎縮症は、その名の通り網膜が萎縮することで光を感知できなくなり視力が低下する眼疾患です。
明るい場所では問題なく行動できても、薄暗い場所ではよく見えずに行動が制限されてしまうことがあります。
進行すると明るい場所でも視界が悪くなり、発症から2年程度で失明することが多いとされています。
治療法
進行性網膜萎縮症は、現状で有効な治療法が確立されていません。
網膜の変性を防ぐサプリメントやビタミンを投与して進行を遅らせる治療をすることもありますが、効果は確実ではないとされています。
原因や予防法
進行性網膜萎縮症は遺伝性が高い疾患だと考えられていて、特に以下のような犬種に多く発症が見られます。
ミニチュアダックスフンド プードル ゴールデンレトリーバー ラブラドールレトリーバー 柴犬 シェットランドシープドック アメリカンコッカースパニエルそのため、進行性網膜萎縮症が見られる犬の繁殖はしないようにすることが大切です。
4.網膜剥離

症状
網膜剥離は、目に入ってきた光を受け取る網膜がはがれてしまう眼疾患です。
脈絡膜という部分から網膜がはがれると、視細胞に栄養が届かなくなって正常に働かなくなってしまい、視覚障害や視力低下を引き起こします。
基本的に痛みや違和感を感じることもないため、発見が遅れることも多く、治療が遅れて失明してしまうこともあります。
治療法
網膜剥離は投薬や手術によって治療が可能です。
初期の状態で発見できた場合、投薬で網膜の回復をうながします。発症の原因がほかの疾患の場合は、そちらも同時に治療をおこないます。
網膜がはがれかけていたり部分的にはがれていたりする場合、レーザー治療を施して再度固定します。
完全にはがれてしまっている場合は、硝子体手術によって網膜をつけることも可能とされています。ただし、特殊な器具を使用する高度な治療のため、眼科専門病院などでしか対応できません。
原因や予防法
網膜剥離は、白内障や緑内障など他の眼疾患をはじめ、高血圧や糖尿病などの疾患が原因となることが少なくありません。
そのほかにも、頭部への衝撃や目の外傷が原因となることもあります。海外の研究では、ヘッドシェイキング(おもちゃをくわえて激しく振り回す行動)を頻繁にする犬に多く見られるという結果も出ています。

