
学校で問題行動を起こす子どもの背後にあるSOSとは?(画像はイメージ)
【画像で見る】「えっ…?そうだったの……?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)
学校現場では、担任の神経を逆なでするような行動、いわゆる「かまって行動」を繰り返す子どもがいます。授業をわざと止めたり、先生の注意を引こうと問題行動を起こしたりする子どもです。
こうした子どもは、単に問題児なのではなく、実は非常に頭を使って行動していることが少なくありません。どうすれば大人が反応するのか、どうすれば自分に注目が集まるのかを常に考え、頭をフル回転させています。
そのため、むしろ理解力や観察力の高い子に見られることもあります。では、なぜこのような行動が生まれるのでしょうか。
家庭の中で満たされなかった承認欲求
親ではない大人に対して強くかまって行動をする場合、多くは家庭の中で満たされない思いを抱えています。
ここで誤解してはいけないのは、必ずしもネグレクトや虐待があるわけではないという点です。愛情がない家庭とは限りません。
問題は、愛情のかけ方に偏りがあるケースです。例えば、「できたときだけ褒める」「できなかったら叱る」「結果が出たときだけ評価する」という関わり方です。
このような接し方だと、存在そのものを認めるのではなく、「できる・できない」で評価が決まってしまいます。
「計算ができたから褒められ、時間通りにできたから認められる」「できなければ強く叱られる」という関係の中で育つと、子どもは「ありのままの自分では認められない」と感じるようになります。その結果、家庭の外で承認を求める行動が強くなっていくのではないでしょうか。
愛着形成が十分でない子どもが、学校でかまって行動をする背景には、このような構造があるのです。
叱られてでも関わってほしいという心理
担任に対して問題行動を繰り返す子どもは、悪いことをしている自覚があります。それでもやめないのは、叱られることで担任が自分に関わってくれるからです。
例えば、「椅子を倒す」「プリントをぐちゃぐちゃにする」「隣の子にちょっかいを出す」という行動は、授業を中断させます。担任はその子に注意を向けざるを得なくなります。
つまり、「悪い行動をすれば、自分に注目が集まる」ということを理解しているのです。
良い行動で評価される経験が少ない子どもにとって、良いことをするのはハードルが高くなります。しかし、悪いことをするのは簡単です。
結果として、叱られてでも関わってもらうという行動パターンが形成されていきます。これは承認欲求の満たし方が逆転してしまった状態とも言えます。
