女性でお酒を飲まないのに「γ-GTP」が高いときの正しい対処法・改善法は?
糖質の見直し(菓子パン・果物など)
お酒を飲まない女性でγ-GTPが高い場合、考えられる原因のひとつが「脂肪肝」です。
食生活を見直す際にチェックしたいのが、糖分やトランス脂肪酸を含む「菓子パン・洋菓子」の摂取量です。また、果物も果糖を多く含むため注意が必要です。甘い飲料は急速に吸収され、中性脂肪として肝臓に蓄積されやすいため、緑黄色野菜や食物繊維を意識したバランスのよい食生活を心がけましょう。
サプリメントの中止
最近自己判断で飲み始めたサプリメントがある方は、一度中止してみるのもひとつの方法です。サプリメントや医薬品による「薬剤性肝障害」は、原因物質の中止で改善するのが一般的です。栄養ドリンクの中にも糖分や微量のアルコールが含まれるものがあるため、影響が否定できません。服用中のサプリメントを持参して消化器内科で相談しましょう。
有酸素運動を行い、肝臓の脂肪を燃焼させる
脂肪肝による数値上昇の場合、改善には「有酸素運動」が大切です。可能であれば、1週間に150分(2時間30分)以上の運動を行いましょう。難しい場合でも、ウォーキングやジョギング、水泳などの全身運動を1日5〜10分から始めることが望まれます。筋トレを合わせると基礎代謝が上がり、より効率的に脂肪を燃焼しやすくなります。
「女性でお酒を飲まないのにγ-GTPが高い」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「女性でお酒を飲まないのにγ-GTPが高い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ASTやALTは正常でγ-GTPの数値が高い場合、放置しても大丈夫ですか?
伊藤 陽子(医師)
他の数値が正常であっても、γ-GTPの異常を放置してはなりません。胆道系の病気や初期の脂肪肝が原因で数値が上がっている可能性があるためです。肝臓は自覚症状が現れにくいため、エコーや血液検査によって客観的に状態を把握することが非常に大切です。まずは一度消化器内科を受診しましょう。
お酒を一滴も飲まないのに、γ-GTPが高くなる一番の原因は何ですか?
伊藤 陽子(医師)
大きな原因のひとつが、食べすぎや運動不足などによって肝臓に脂肪が溜まって起こる「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」です。初期は自覚症状がないため、気付かないうちに進行するケースが少なくありません。健康診断の「腹囲」計測も、このリスクを評価するために行われています。定期的に健診を受け、体調を確認するようにしましょう。
女性特有の病気でγ-GTPが上がることはありますか?
伊藤 陽子(医師)
更年期前後の女性は女性ホルモンのエストロゲンが減少し、脂肪代謝が悪化して脂肪肝になりやすくなります。また、自己免疫疾患である原発性胆汁性胆管炎(PBC)は女性に多く、γ-GTPが上昇することがあります。いずれにせよ、数値の上昇が見られた場合は早めに消化器内科で相談してみてください。
更年期の女性がγ-GTPの数値を下げるにはどんな方法がありますか?
伊藤 陽子(医師)
食生活の見直しと運動が大切です。糖質や脂質の摂りすぎを避け、有酸素運動や筋トレを取り入れて身体を動かすことを意識しましょう。ただし、何らかの疾患が原因の場合はその治療が不可欠です。原因が不明な場合は、まず消化器内科でご自身の状態を確認してください。

