●被害者を頭上まで抱き上げて叩きつけた
決定的な暴力は、夜泣きの最中に起きた。
仕事に復帰した被告人は事件当日、深夜に帰宅した。寝ようとしたが、被害者の夜泣きが始まった。被告人は、必死にあやす妻から被害者を取り上げ、泣き疲れさせたいと考えて背中をつねるなどした。
さらに泣き止ませようと、胎内にいるような姿勢を取らせようとしたが、被害者に手を振り払われた。その瞬間、感情が爆発した。
「そっちにやりたいなら、やってやるよ」
そう言って、腕を振り払われた方向まで限界までじわじわと曲げていった。
そして、「ポキッ」という音がした。
一瞬泣き止み、目を見開いてじっと見つめてきた我が子。被告人は、その様子にギョッとしたという。被害者は再び激しく泣き始め、妻には「強く引っ張ってしまった」と嘘をついた。
●抱っこを禁じられた後も、再び手を上げた
この一件で、被告人は抱っこを禁じられた。
しかし妻が入浴中、仕事に行きたくないという憂うつな気分の中、「元気が欲しい」と再び被害者を抱き上げた。
ぐずり始めた被害者に焦り、さらに浴室からかかる妻の声にも苛立ちを募らせた。
最初はベッドの上に放り、バウンドする様子を見ていた。だが、それでも怒りは収まらなかった。被害者を頭上まで持ち上げ、そのまま叩きつけた。
「ゴッ」と鈍い音が響き、被害者はぐったりとした。被告人は「死なせてしまったのではないか」と恐れたが、命を取り留めたことに安堵したという。

