「バリウム検査」前後に”コーヒー”を飲むとどうなるかご存じですか?医師が解説!

「バリウム検査」前後に”コーヒー”を飲むとどうなるかご存じですか?医師が解説!

「バリウム検査」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「バリウム検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

胃がん

胃はみぞおちの辺りにある袋状の臓器です。この胃の粘膜にがん細胞が発生し、無秩序に増えたものが胃がんです。胃がんは、粘膜から外に向かって進行し、壁を突き破って周囲の臓器へと浸潤したり、血液やリンパ液の流れに乗り離れた臓器へと転移することもあります。また、スキルス胃がんという胃壁にがん細胞がしみ込むように広がっていくタイプのがんもあります。スキルス胃がんは通常の胃がんと異なり粘膜に変化が現れにくく、内視鏡などの検査で見つけることが困難なことも多いです。胃がんの多くは、ピロリ菌の感染や食事の影響、喫煙などにより胃粘膜が炎症を起こすことが原因と考えられています。胃がんは現在でも患者数が3番目に多いがんであり、比較的日本人に多いがんと言えます。早期であれば予後は良いため、早期に発見することが大変重要です。50歳代以降で多くなる傾向にあるため、胃がん検診を受けて早期に発見するようにしましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が削れて穴があきそうな状態を胃潰瘍、十二指腸潰瘍と言います。主な原因は、ヘリコバクターピロリ菌の感染が多いです。しかし、最近は鎮痛剤などの薬剤が原因となる事も少なくありません。ピロリ菌に感染すると、粘膜に炎症が起こり、粘膜の表面を守っている粘液が減ることで傷つきやすくなり、潰瘍ができやすくなります。また、鎮痛剤も粘膜を傷つけ潰瘍が起こりやすくなります。症状は、みぞおちの辺りの痛みや食欲低下、出血することによる貧血や黒い便などです。また、大量に出血すると、吐血したり、急激に血圧が低下しショック状態となったり、命を落とす危険性もあります。症状がみられる場合には、早めに消化器内科を受診しましょう。多くは、消化の良いものを摂取し、生活習慣に気を付け、内服薬の治療を行うことで改善することが多いです。ピロリ菌の感染を伴う場合、何度も繰り返すこともあり、除菌治療がすすめられます。多量の出血や穿孔(潰瘍が深くなり、胃や十二指腸の壁に穴があいてしまうこと)が起こった場合には、内視鏡による止血や手術などの処置が必要となる場合もあります。

胃ポリープ

胃ポリープは胃の粘膜の表面から出っ張ったいぼ状の病変で、腫瘍ではない良性のものを言います。胃ポリープは主に、胃底腺ポリープ、過形成ポリープ、そして炎症性ポリープなどの特殊型の3タイプに分けられます。どのポリープであるかは、内視鏡検査での見た目や周囲の粘膜の特徴から診断することが多いです。胃底腺ポリープは、ピロリ菌の感染の影響のない粘膜に発生します。多くは良性であり、経過観察で問題がないことが多いです。過形成性ポリープは、ピロリ菌感染による炎症を起こした胃粘膜に発生するポリープです。ピロリ菌に感染している場合には、除菌することでポリープが消えたり、小さくなることが多いため、除菌が勧められます。除菌をしてもポリープが大きくなったり、がんの発生が疑われたり、貧血の原因となる場合には内視鏡などでの治療が検討されます。内視鏡検査などでポリープを指摘された場合には、消化器内科で主治医からの説明、今後の方針をよく聞くようにしましょう。

胃食道逆流症(GERD)・逆流性食道炎

胃食道逆流症(GERD)は、胃の中の胃酸が食道に逆流することで食道の粘膜がただれる病気です。症状として、胸やけやすっぱい液体が上がってくる感じなどの不快感、のどの違和感や咳などがみられます。胃酸の逆流は食後2〜3時間までに起こることが多いので、食後にこのような症状がおこった場合にはGERDの可能性があります。GERDは命に関わる病気ではありませんが、症状が続くことで日常生活に支障が出やすいため、適切な対処を行うことが大切です。食べ過ぎや高脂肪食を避ける、食べてすぐに横にならない、就寝前3時間は食事を食べないなどの生活習慣の見直しや内服治療を行うことで症状が改善します。胸やけなどの症状が持続する場合、消化器内科で相談をしてみましょう。

「バリウム検査」で胃の健康を保つには?

バリウム検査前の絶食を守る

バリウム検査を正確に行うためには、検査前の注意を正しく守らなければなりません。検査前に食事をすると食物残渣が胃に残ってしまい、正確な検査ができません。絶食をしっかりと守りましょう。

ピロリ菌の除菌

さまざまな検査でピロリ菌の感染が判明した場合、除菌が勧められます。ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍の危険因子となるからです。ピロリ菌が陽性となった場合には、まず消化器内科で相談をしましょう。

定期的に健康診断・胃がん検診を受ける

胃がんは日本人で多いがんの1つです。症状は早期ではないことが多いです。このため、定期的に胃がん検診を行い早期に胃がんを発見するようにしましょう。

配信元: Medical DOC

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