●代理人「先輩も上司も新人をフォローする自覚なし」

両親の代理人らは会見で、GM(東京ガス採用)は「先輩が世話をするだろう」、先輩(子会社採用)は「GMが見るだろう」と考え、結果的にどちらも指導責任を負わない状態だったと指摘した。
GMは、男性に対する指導で不満げな態度を示したり、「いつまでもお客さまじゃどうかな?」と発言したりしたとされる。
こうした明白なパワハラとまでは言い難い「不機嫌ハラスメント」(フキハラ)であっても、労災認定の根拠となりえることを裁判所が認めたことは意義があると強調した。
●制度が整っている企業でも、同様の問題は起こり得る
代理人らは「長時間労働があった事案ではなく、殴る・怒鳴るといった明白なパワハラ言動が認定されたわけでもない。それでも『職場の支援・協力の欠如』を重く見て労災と認めた点に意味がある」などと述べた。
制度が整っている企業でも、同様の問題は起こり得ると警鐘を鳴らした。
両親は「止まっていた時間がようやく進み始め、わずかに光が差してきたような気持ちです」とコメントし、国に対して控訴断念を求めている。
代理人らは控訴断念を求める意見書を国(法務省)に提出している。
(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)

