1961~1969年
1961~1969年の写真では、ついに東京タワーの姿が確認できるようになりました。東京タワーは1958年に完成し、新たなランドマークとなったばかりの時期です。この地にタワーができたのは、まとまった敷地と重い鉄塔に耐えうる強い地盤があり、都市の中心部で電波を効率的に飛ばしやすかったためだといわれます。
また、タワーの周囲も大きく姿を変えました。タワーのすぐ南にあるかまぼこ形の屋根は、「芝ゴルフ練習場」の施設です。ここは、日本初の3階建て練習場で、その規模は当時都内最大級だったのだとか。なお、隣の四角い平地は、テニスコートやバレーボールコートがあった場所です。さらに南に目を向けると、半円形の敷地が見えます。これも先述の芝ゴルフ練習場の施設で、ゴルフといいつつ野球場も併設されていました。高度経済成長期ということもあり、レジャー施設が集中しています。
1974~1978年
写真がカラーに。白黒ではやや見づらかった東京タワーが、くっきりと確認できます。芝ゴルフ練習場のかまぼこ型の屋根は華やかなストライプ模様になり、「タワーボウル」という文字が書かれています。これは、近くにあった「東京タワーボウリングセンター」の宣伝です。練習場の屋根は、空やタワーの展望台からよく見えたため、スペースを有効活用したのでした。
ちなみに、東京タワーボウリングセンターは、1960~1970年代のボウリングブームをけん引した施設です。プロボウラーの中山律子さんの拠点であったことや、立地のよさで頻繁にロケ地として使われたことで有名になりました。
なお、東京タワーの東側では、増上寺の再建が進みました。当時の写真には、1974(昭和49)年に完成した新しい本堂(大殿)が写っています。

