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「終わってるよ、警察も検察も」返るはずの猟銃が廃棄、最高裁勝訴のハンター怒り…亡き友の形見だった

「終わってるよ、警察も検察も」返るはずの猟銃が廃棄、最高裁勝訴のハンター怒り…亡き友の形見だった

●ようやく謝罪、だが公安委員は姿を見せなかった

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判決を受けて、池上さんと代理人(中村憲昭弁護士〈札幌〉、伊藤正朗弁護士〈三重〉、平裕介弁護士〈東京〉)は声明を発表し、最高裁の「破棄自判」を高く評価。

そのうえで銃の速やかな返還と謝罪を求めるとともに、今回の判断が全国のハンターに安心をもたらすことになるよう願うと訴えた。

敗訴が確定した北海道公安委員会は、判決当日の3月27日付で、初めて公式なコメントを出し、謝罪の意を示した。筆者が確認取材で得たコメントの全文は以下のとおりだ。

<北海道公安委員会といたしましては、今回の最高裁判決を重く受け止めております。池上様にご不便・ご負担をおかけしたことに対し、お詫び申し上げますとともに、すみやかに猟銃の返還に向けた手続きを進めて参ります。今回の最高裁の判決の内容を精査し、適正な行政処分の実施に努めて参ります。市町村や猟友会と連携しながら引き続きヒグマ対策に適切に対応し、道民の安全・安心な暮らしを守るよう、北海道警察を指導して参ります>

●「戻ってきてうれしいわけじゃない」謝罪の場に漂った違和感

謝罪を表明した公安委が銃の返還を申し出るのは、3日後のこと。連絡は警察を通じておこなわれた。その電話でのやり取りを、池上さんはこう振り返る。

「電話は滝川署からでした。当時、私の銃を取り上げた砂川署はその後の統廃合で滝川署に吸収されていた。で、用件を聞くと『銃をお返ししたい』と。直接やり取りして『言った・言わない』とかになると嫌なので、それ以後の交渉は代理人を通すようにと伝えました」

代理人の中村憲昭弁護士は3月30日、警察側に「オープンな場での銃返還」「対面での謝罪」を求めた。これを受けて、警察・公安委はおよそ1週間を経た4月8日、いずれも受け容れるとの意思を表明し、翌4月9日午前、報道陣が立ち会う形で謝罪が実現した。

しかし、その日に公安委員会のメンバーは一人も姿を見せず、訪れたのは、北海道警の保安課長だった。池上さんに笑顔は乏しく、眼の前で低頭する相手にこう尋ねている。

「公安委員会でなく、代理で来たんですね」

問われた相手は、しどろもどろにこう返すので精一杯だった。

「代理と言いますか、公安委員会の事務をやっておりますから…」

池上さんは「本当に反省しているとは思えなかった」と振り返る。銃の返還について報道陣に感想を問われても、表情は硬く「戻ってきてうれしいとか、そういうことはない」と言い切った。

「だってね、当たり前の状態に戻っただけなんだから」

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