「24時間心電図検査」で発見できる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「24時間心電図検査」で見つかる可能性がある病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
上室性不整脈(発作性上室頻拍、心房粗動、心房細動など)
心房や房室結節が起源で起こる不整脈で、急に脈が速くなったり、不規則になったりします。動悸、胸の不快感、息切れなどの症状を起こします。
発作の時は横になって安静にします。また、医師から指示されている薬があればその指示に従って使用します。症状が落ち着かないときや、息切れ、動悸が強い場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。
病気によって対処法はさまざまに異なりますが、薬物療法やカテーテルアブレーションなどが行われます。とくに心房細動は放置すると脳梗塞のリスクが高まるため、早期に医療機関を受診し、必要に応じて抗凝固療法やカテーテルアブレーションなどの治療を行います。
心室性不整脈(心室頻拍、心室細動など)
心室が起源で起こる脈が速くなる不整脈です。
脈が速くなるため、血圧が低下し、動悸以外にもめまいやふらつき、失神などの症状を起こします。
心室頻拍や心室細動は重症化すると命に関わることがあり、失神や強い症状を伴う場合には緊急対応が必要です。救急車を要請するなど、速やかに救急外来を受診しましょう。
治療としては薬物療法やカテーテルアブレーションのほかに、植込み型除細動器が選択されることがあります。
徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)
脈が遅くなる不整脈です。洞結節という場所から電気が作られなくなったり、心房から心室に電気がうまく伝わらなかったりすることが原因です。症状としては、めまい、ふらつき、失神などを起こします。このような症状がある場合には、早めに循環器内科を受診しましょう。症状や重症度によってペースメーカ植込み術が必要となることがあります。
狭心症
狭心症は、冠動脈が動脈硬化で狭窄し、心臓に必要な酸素や栄養が届きにくくなることで起こる病気です。24時間心電図(ホルター心電図)検査では、狭心症そのものを確定診断するわけではありませんが、狭心症を疑う心電図変化がみられることがあります。
症状としては、胸の痛みや圧迫感、みぞおちの痛み、のど、あごや歯の痛み、左腕や左肩の痛みなどがあります。
初めての症状である場合や、短時間で改善しても繰り返す場合、胸痛が20分以上続く場合は、冠動脈が詰まりかけているサインかもしれないため、救急車を要請するなど、救急外来や循環器内科を受診しましょう。
期外収縮
本来のリズムより早いタイミングで脈が出る不整脈です。無症状のことも多いですが、脈が飛んだり、抜けたりする感じを自覚することがあります。
一時的なものであれば、多くは経過観察となります。症状が強い場合や、頻度が増加する場合には、まずはかかりつけ医を受診し、必要に応じて循環器内科を受診します。
「24時間心電図検査」を受けるときのポイントは?
ホルター心電図をつけている間も普段通りに生活をする
検査機器をつけているからといって、安静にしていると不整脈などが現れにくいことがあるため、なるべくいつも通りの生活を送るようにしましょう。
階段の上り下りや、普段行っている運動、仕事なども含め、症状が出やすい状況を避けないことも、異常を見つけるための大切なポイントです。
動悸や胸痛など症状が出たタイミングや行動を日記などに記す
症状と心電図変化との関連を確認することができ、診断に有用ですので、症状が出た時間や、そのとき何をしていたかなどを記載するとよいでしょう。
検査日は前開きの服や、ゆったりとした服装を選ぶ
前開きの服や、ゆったりとした服装の方が、装着がスムーズで電極がはがれにくいため、検査を行いやすくなります。

